「美しき世界観」アナザーラウンド ナチュラル水さんの映画レビュー(感想・評価)
美しき世界観
マッツ・ミケルセンはじめ 主人公4人に圧倒された。「血中アルコール濃度0.05%」を保つと元気がでて、前を向ける。というものを教師4人らが実験したお話である。
人生のお話だとは…鑑賞する前は思いもつかなかった。
これはマッツだけでは無く冴えない(最初は)教師4人の話だ。マッツら4人の授業は見てるこちらまで羞恥心を感じさせるものだった笑。生徒のやる気さえも損ねるものだった笑。
そしてその後「アルコール濃度0.05%」と言う言葉が登場する。
割と早い段階で登場したので前置きがあまりなく見てて苦ではなかった。飲む前と飲んだ後を対照的に分かりやすく表現していたので良かった。(なんと言っても演技のうまさ)
アルコールを摂取して 授業では大盛況!! 見てるこちらも面白かったし、こんな先生がいたら…などと考えていた。
もちろん実験のため成功したらもっと濃度を高めていく。いやーな雰囲気がムンムンしていた…。はい!予想は的中……。
みんなヨレヨレのシワシワになっていた。気性は荒くなるは頭はクラクラするは…嫌なことしかない。「アルコール(お酒)が人をだめにする。」、「その人の本性。」という噂は本当なのかもしれない。僕は高校生なので飲んだことはないがニュースで見るものとは別に本当の怖さを実感したかのようだった。世の中にはいろいろな依存症がある「スマホ依存症」、「アルコール依存症」などなど。「依存症」という言葉の重みをこんなにも感じたのは初めてだ。
クライマックスにかけては マッツ・ミケルセンのタップダンス。そしてあの盛り上がりが最高の締めくくりとなる。生徒たちをいいこすぎる(泣)。「What a life」という曲と映画がものすごくマッチする。良い良すぎる。
デンマークがあんなにも美しいものだなんて…。いつかは行ってみたい!あの素晴らしき世界観。
そしてお酒を飲んで(適量!!)優雅に黄昏れたいなーと思った今日この頃。いつか実現してみたい。