「すぐ日本と比べてはいけない」アナザーラウンド Masuzohさんの映画レビュー(感想・評価)
すぐ日本と比べてはいけない
デンマーク
ドイツの北・スカンジナビア半島の間に位置する
バイキングの流れをくむ立憲君主制国家
高福祉高負担国家・世界一幸福な国として知られる
(こういう根拠の薄いランキングには更々疑問だが)
がこと飲酒に関しては年齢制限が原則なく
(購入等には一応制限がある)吞んべえ大国と
しても知られている
酒を浴びるように飲んでいた学生時代を知る
教員を務める中年4人組が張り合いのない
毎日を送るうち誕生日で集まった時に
アルコールの血中濃度を0.05%に保つと
脳の回転が良くなるという仮説をもとに
授業の前に酒を飲んでいくように
なるごとに起こる出来事
なんてことはないテーマのようで
仕事中に酒を飲むなんて不謹慎極まりない
という風潮は日本では当たり前で
海外にもそれなりに現代社会ではあると
思いますがそうした常識を破った先に
見える世界といった描写が印象的でした
呑んべえ大国でアルコールの血中濃度なんて
気にしてる人がよほどいないみたいのも
エッセンスなんでしょうか
まあそんな4人ですがやはり酒
歯止めが利かなくなり酒をどんどん飲んで
いく事で色々問題が起こってきてついには
仕事をクビになってしまったり
奥さんが家を出ていったり散々になってきます
色々な酒がでてきます
パブでみんなで飲むビール
誕生日会で飲むシャンパン
食欲がなくて飲む冷やした白ワイン
酔うためだけに作ったごちゃ混ぜ酒
楽しい奴も悲しい奴も悲喜交々
それらを乗り越え
卒業する教え子を送り出し祝杯をあげるエンディングは
何とも言えない爽快感がある物でした
この映画は単に飲酒を礼賛するわけでなく
本当の自己責任がどこにあるかを突き止める
作りとなっています
日本ではコロナ禍もあり飲酒事態が反社会行為
みたいな取り上げられ方もしますが
結局自己責任の範疇でコントロールするしか
ないのですね
自分は風呂上りの缶ビール一杯で十分なくらい
なのでなにがなんでも飲みたい人たちの
鬱憤まではわかりかねますが
ちなみにデンマークはコロナワクチンの接種率
非常に高いそうで国民580万人全員に
ほぼ打ち終わっているそうです