劇場公開日 2021年8月27日

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「3DCGアニメになって解き放たれたように見える宮崎吾朗監督」劇場版 アーヤと魔女 五所光太郎(アニメハック編集部)さんの映画レビュー(感想・評価)

4.03DCGアニメになって解き放たれたように見える宮崎吾朗監督

2021年9月22日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

「ゲド戦記」「コクリコ坂から」と同様、企画自体は宮崎駿監督や鈴木敏夫プロデューサー発のものですが、フォトリアルな3DCGアニメとして制作したことで、宮崎吾朗監督がジブリの呪縛から良い意味で解き放たれているように感じました。全体的に軽やかな印象で演出的な遊びもあり、ちょっと憎らしいけどへこたれないアーヤの魅力も、いい感じにでていたと思います。
劇場版ではテレビ放送版に新カットを追加と告知されていましたが、ストーリーを左右する大きな変更点はなかったように思います。気づいた変化は、テレビ放送版はバイクと車のチェイスからはじまったところが、劇場版では(テレビ放送版でも途中にでてくる)魔女同士の会話シーンからはじまるぐらいでした。音響面がいちばんの違いで、ジブリ作品では珍しいロック調の音楽を劇場で聴くと、印象がかなり違いました。特に、マンドレークが怒ったときに鳴るエレキギターの音は大迫力で、アーヤと同じ気分を味わうことができます。

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五所光太郎(アニメハック編集部)