「石橋ケイが最後の理性の砦」本気のしるし 劇場版 ジョーさんの映画レビュー(感想・評価)
石橋ケイが最後の理性の砦
「すみません、私が悪いんです」
この言葉を何回聞かされたか。
ほんとうに悪いと思っているのか。
悪気がないのがこてほどまでに重宝がられるのか。
そんな彼女にみんな振り回される。が、彼女はなぜか肯定される。
お金を借りまくり、他人を陥れているのに。
善人ずらしているが、結果的には悪人?
それなのに、それなのに、なぜ? イライラ爆発。
ずっとイライラして、そんな彼女にハマっていく男はありえないと思いながら、最後まで鑑賞貫徹。
魔性の女と言ってしまえば簡単だが、それもなんかもやもや。
そんな女性を演じた土村芳が当然注目されるが、私はむしろ唯一の理性という感じの石橋けいが推し。
周囲が異常の中の最後の理性と思える。
普通であることが、これほどまでに素晴らしいことかとしみじみと感じさせてくれる。
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