「【第一作から更にスケールアップした中華平原での大軍勢の戦闘シーンと、グレードアップした王騎将軍の滑らかなお姉言葉・・。羌瘣を代表とする新キャラも良き、紀元前の中華で台頭して行く男を描いた戦国絵巻。】」キングダム2 遥かなる大地へ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【第一作から更にスケールアップした中華平原での大軍勢の戦闘シーンと、グレードアップした王騎将軍の滑らかなお姉言葉・・。羌瘣を代表とする新キャラも良き、紀元前の中華で台頭して行く男を描いた戦国絵巻。】
ー このシリーズは、第一作も、大変面白く鑑賞した。
実在したとされる信(山﨑賢人)と嬴政(後の始皇帝)(吉沢亮)の身分違いながら、心を通わせていく様が実に巧く描かれていたからであり、登場するキャラクターたちが魅力的で、魅了された。
更に、信の幼馴染の友、漂(吉沢亮:2役)が嬴政にソックリだったために、起こった事が、”本当に邦画か!”と思ってしまった程のスケール感で描かれていたからである。ー
◆感想
■今作は、ほぼ隣国、魏と秦の蛇甘平原との戦いをメインで描かれている。
時代は前作と同じ、紀元前245年。
余計なお世話であろうが、
”この面白き、中華歴史大作は何作描かれるのであろう”とも思ってしまった・・。
・新キャラの哀しき暗殺者集団に生まれ付いた羌瘣(清野菜名)が、実に魅力的に描かれている。
ー 自分が姉と慕う羌象(山本千尋)が、暗殺者集団の代表になれず殺され、復讐の念のみで生きている笑顔無き羌瘣。
だが、彼女は破天荒な信と出会い、徐々に生きる喜びを見出していく姿が、良い。
更に言えば彼女の剣捌きの速さは特筆ものである。-
・戦というと、将軍や上位の者にスポットライトを当てる事が多いが、今作では村人である、頼りない伍長、澤圭(濱津隆之)と共に戦う尾兄弟(三浦貴大&岡山天音&)のへっぴり腰で闘う姿が、”実際はこうだよなあ・・。”と思わせてくれるところも良い。
・猪突猛進の千人将、縛虎申(渋川清彦)が、魏軍との圧倒的兵力差の中、一点突破し、魏の宮元副将に向かって、全身に弓を浴びながらも、丘を駆け上がって宮元副将と、差し違えるシーンは、沁みたなあ・・。
ー 将軍としての生き様が、キチンと描かれていると思ったシーンである。-
・更に、最初は愚将と思えた、麃公(豊川悦司)が満を持して、魏の総大将呉慶(小澤征悦)の大軍を蹴散らして、呉慶に迫って行くシーンも、凄い迫力であった。
そして、麃公と呉慶のお互いの軍勢を控えさせ、夫々が馬を駆っての一騎打ちのシーンも、素晴らしい。
ー 将軍同士が、決すれば両軍から無駄な死者は出ない。
又、王騎将軍(大沢たかお)が、二つの軍勢の様子を丘の上から睥睨し、”将たるものの資質”について、あの独特なお姉言葉で語るシーンも良い。-
<第一作から更にグレードアップし、魏軍との戦いを壮大なスケールで描いた第二弾。
大変面白き、紀元前の中華の覇王を目指す男の物語である。
ラスト、愈々、呂不韋(佐藤浩市)が登場し、益々面白くなっていく事を示唆する締め方も良い。
それにしても、このシリーズは何作目で嬴政は始皇帝を名乗るのであろう・・。
未だ、一国も滅びていないんだよ・・。
信は、今作の戦いの活躍で百人将になったけれど、先はマダマダ長いなあ。
けれども、それは観る側にとって、楽しみでもあるのである。>
NOBUさん
みかずきです
遅くなりましたが、本作、昨日、ようやく鑑賞しました。
清野菜名の”お前はまだ生きている!”が心に一番響きました。
仲間への鼓舞であると同時に己自身を奮い立たせる台詞でした。
悩み多き我々観客に元気を与えてくれる台詞でした。
仰る様に、完結編は、まだまだ先で、第8~9作になるのではと
推測しています。
まずは、第3作の公開を楽しみにすることにします。
では、また共感作で。
-以上-
実は、子どもが勤めてる会社の方が、私の現勤務先よりも若手のやる気を引き出すシステムが優れているんですよ。
それでそのノウハウを教わるために、よく誘って話を聞いてます。
老いては子に従えという漢代の教えを現代流に学んでるところです。