「美女を選んだのは趣味ってことですね」殺人狂騒曲 第9の生贄 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
美女を選んだのは趣味ってことですね
19世紀末サンクトペテルブルクを舞台に、女性を狙った猟奇的連続殺人を追う刑事と、捜査に協力するイギリス人女性霊媒師の話。
アドベンチャー映画?セリフも英語だし違う劇場入っちゃった!?
という始まりから、舞台はロシアに移り、程なく4番目の遺体が見つかって、と展開していくと共に、遺体に関連した五芒星を掲げて興業をしていた女性が巻き込まれ、脳、舌、手足、心臓、眼球とそれぞれ身体の一部が切り取られた被害者達から、四元素がーと計9人の殺害を示唆する内容になっていく。
アクション的な見せ場はないものの、一応警察が容疑者とバトルをするシーンを少々折り込みつつ、霊媒師をペテン判定するところから、オカルト捜査になっていく流れはなかなか面白い。
現代劇だったらチープになりそうだけど、この時代設定だからエンタメ物語として受け入れやすいしね。
ドラマとしてなかなか面白かったけど、犯人は誰だ?目的は?よりも警察+霊媒師がメインで、猟奇的な怖さはほぼ感じないし、折角のサイコ描写がちょっとマイルドでものたりなく感じたし、ラストに向かってのバスタブの遺体をみて「知らん」で放置とか、ラストの樹の下のヤツとかみたいな、荒めのシーンをもうちょいなんとかして欲しかったかな。
で、結局バスタブのヤツはどうなったんでしょう…。
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