「考えさせられはする、」アイアンクロス ヒトラー親衛隊《SS》装甲師団 みけいさんの映画レビュー(感想・評価)
考えさせられはする、
偶然見つけて見てみた。
冒頭は、なんだろう、なんか特に戦場や軍隊のシーンでもなく、あれこれ哲学的?な、自然とか調和とかなんとかっていうナレーションから始まる。
それか5分くらいあってからの戦場のシーンに移る、と。
そこからは臨場感ある緊迫した戦場のシーン一色。
その合間に主人公の「つぶやき」、「思うとこ」がこれまたナレーションのように挿入されたり。
そのナレーションの頻度も多かった印象だけど、それがその主人公の心境を伝える演出なんだろう。
おおよそ戦争映画って、(たぶん)連合国側からの映画が多いかとも思うけど、これはドイツの視点からの映画で自分には珍しかった。
しかし、ドイツはドイツで、ひどいことした将校とかもいるけど、戦場の第一線で戦ってる兵士たちも同じつらい状況だったんだな、と。
いろんな葛藤や悩みや罪悪感もありつつドイツ軍にいた兵士もいたんだろうな。
最後の女性のナレーションは、「勝者、連合国に対して」のメッセージで、それもドイツの視点からの、批判的というか、理不尽さを訴えるような内容だった。
それぞれの国でそれぞれの思想や宗教や信念などもあれど、それを他国に押し付けて侵攻したり戦争したり、そういうのは過去から学んでなくなってほしいがなあ、いまだに21世紀の今も地域問わずあるのが非常に残念で愚かだ。
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