「無理矢理感たっぷりのディザスターと家族の絆」ジオディザスター kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
無理矢理感たっぷりのディザスターと家族の絆
巨大隕石がアラスカ北部に落下したため、巨大地震、火山噴火、大津波、巨大竜巻が同時多発的に発生する。地球は大丈夫か?人類壊滅?どうなるんだ?といった、そのまんま『ジオストーム』人気に便乗したかのような自然災害てんこ盛りのディザスタームービー。
冒頭から笑わせてくれます。プエルトリコの天体観測基地のアジア系研究員が「ダークマターが近づいてくる!」ですもん。とても小さく黒い煙のようなダークマター。もう、ダークマター(暗黒物質)知ってるの?といきなりツッコミどころ満載の会話。物語の途中からは“隕石”と台詞を変えてくる辺り、脚本のいい加減さも伝わってくる。「ナショナルジオグラフィック」見て勉強しとけ!って感じでした。
そしてほとんどマットとジョハンナの家族の物語となっていますが、父マットと息子リックが仲直りのために山岳地帯にキャンプに出かけ、残された妻ジョハンナと先妻の娘キャシーとケイリーが崩れかかったマンションから脱出する。後妻であるジョハンナが若すぎるという設定で、息子からは「この中年オヤジ!」となじられるほど。パパはやっぱりヒーローだ!と、思っていたリックもこの大惨事に父を見直すという家族愛もある。
とんでもないことに、暴動、略奪なんてのはあっさり描き、逃亡し父と合流するためバイクを盗むのですが、そこで先にバイクを奪おうとした青年をジョハンナが殴り倒してしまう。あれ・・・助け合いの精神はどこへ行った??マンション階下のじいちゃんはなかなか良かったけど、山岳地帯のグループが銃で脅かしたり、仲良くなったりで、薄味人間模様も炸裂。
火山噴火やマグマのCGはしょうもないけど、津波のCGは上手くできてた。ちょいと加点。天文学や気象学はかなりいい加減だったけど、てこの原理は参考になった。子供か!?