「どこもかしこも」ヤクザと家族 The Family りかさんの映画レビュー(感想・評価)
どこもかしこも
暴対法によるヤクザの衰退を主軸にストーリーが流れていき、公共に訴えかける映画でヤクザを擁護するはずもないと思いながら観た。
間違っているかもしれないが、結局、
真面目に実直に生きている者が、その置かれている立場を利用して狡く非道に生きている者らに食いつぶされていくのか、と感じた。
また、現在のネット社会と言われる化け物、
ひとつ間違えば格好の標的にされ、全く関係の無い者達によって世間から排除される。元ヤクザに限った事では無く。
俳優さん達、従来ならばカッコいい役まわりの方々ばかりであるが、今作品においては情けない背中や顔ばかり見せてくれている。しかし、その情けない姿こそ懸命に生きながら思うようにいかない姿となっていて同調してしまう。
終わりの方で細野が刺しに来て死なせてしまったけれど、山本が捕まらずにあそこにいるのも
不可解だし、細野が激情にかられてというのもわかるが、山本を死なせるため?ここの場面が謎。
「FUKUSHIMA50」と「花束みたいな恋をした」に、
コメントと共感ありがとうございます😊
この映画を観てもヤクザと言えば綾野剛・・・もう、
決まりのようですね。
殺して決着つけなくても、と思いました。
リカさん
みかずきです
本作とすばらしき世界は、類似したした作品です。
本作が主人公の出所前の反社会的活動を描いているのに対して、
すばらしき世界は、主人公の出所後の更生にフォーカスし、出所前には触れていません。
罪を償って出所した者に対しても社会は広く開べきですが、
本作のように出所前を描かれると、複雑な気持ちになります。
更生の難しさがよく分かります。
罪を憎んで人を憎まず。この諺を実行する難しさがよく分かります。
では、また共感作で。
-以上-