「この負の連鎖は誰が作ってるのか」ヤクザと家族 The Family 大粒 まろんさんの映画レビュー(感想・評価)
この負の連鎖は誰が作ってるのか
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責任放棄した大人たちのツケを払わされる子供たちが大人になりかけてる時、社会はそれ等の人たちを無視する。生まれた時や幼い時から社会から弾き飛ばされたものがたまたま、ヤクザという人たちに出会って家族という名の義理人情を感じたら、誰だってそれに従い守ろうとしてしまうんじゃないだろうか、親や学校や社会を拠り所にできない子供たちが、助けてくれる大人たちを拠り所にして何が悪いのか?だからと言って何をしても良いわけではない。ただ、その道義的なものは誰が教えてくれたかによるところが大きいと思う。
そして、社会復帰などさせないこの仕組みの気持ち悪さは、相変わらず続き、いったいどこでこの人たちは真っ当と言われるこの嘘くさい社会に喜びや幸せを感じて紛れることができたんだろう、、、。
映画の展開そのものはありきたりで、面白みにはかけます。が、社会の狭さと普通になりたい人たちの強迫観念に対する問いかけはよく分かります。
最後は少し前向きな終わりを見せる。そう見るのが普通なのかもしれない。だけど、私があの少女なら最後にあの磯村くんには声をかけない。それが普通を強要する社会の生き方だから。人間らしくないのはどっちだろう。
演者さんはみんな本当良かった。特に磯村くんが良い!
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