「ただただ泣けた」ヤクザと家族 The Family あちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
ただただ泣けた
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開始1分も経たずに「あ、この映画面白い」と思いました。まだ10代の山本がずっとずっと気持ちを押し殺しているのを見て包み込む親父。親父役の舘ひろしさんの演技がとても暖かく陽だまりのようで素晴らしかったです。頭を撫でるシーンはアドリブだったようですね、本当に泣けてきました。好きなシーンのうちの一つです。
後半、特に刑務所から出てきた後の山本が皆から否定されたその姿は見ていて凄く辛かったです。最後の終わり方は、始めてみた時は好きではありませんでした。これじゃあ山本は幸せになれてないじゃないかと思ったからです。でも二回目に見た時、この終わり方が山本にとっての一番の幸せの終わり方なのかなと自分なりに解釈できた気がします。ですが「死」が救いだった事実に更に泣けました。
そして何より、私が一番驚いたのが綾野剛さんの演技です。最初から最後まで山本という一人の人生を誰よりも考えて理解して演じられていたのが演技ど素人の私にも伝わってきました。綾野剛さんの演技に魅了されて惹き込まれました。何となくテレビで見たことがあった、ぐらいだったのですが本当に本当に演技が上手で、感服しました。一気にファンになりました。
愛とか家族とかわからなくなったり何か大きく躓いて悩んでいる時に、また10年後もこの映画を見たいと強く思います。始めてレビューを書きたいと思える映画に出会えました。
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