「長い年月を追ったからこそ」ヤクザと家族 The Family リボンさんの映画レビュー(感想・評価)
長い年月を追ったからこそ
クリックして本文を読む
今回もレビューの高評価だけで見てみました。
主人公の生きた長い年月を追っていたため、登場人物も街も、色んなことが移り変わっていった様子が上手に表現されていました。
一番驚いたのは、赤ちゃんだったつばさ君。小学校低学年くらいから、次はハタチ過ぎくらいの青年になり、時代の流れを感じました。大人の登場人物が多少老けるより、赤ちゃんが青年になるほうが分かりやすく、
また主人公が登場した当初のチンピラっぽい?生活ぶりも似ているところがあって、お店での仲裁なんかをつばさ君がしていると、「時代が変わったな。。」と実感。映画の手法としてとても良かったと思います。
ただ、出所後、カタギの仕事に就けば家族3人平凡に暮らせるかといえばそんなに都合よくいかず、ここに主人公補正をかけず、安易に主人公を幸せにしなかった脚本は秀逸だと思いました。でも悲しい。。!せっかく、娘までいると知って、どうにか夫のように、父のように新しく人生を歩こうと就職もしたのに。。世の中甘くはないか。。と思いつつ、
最後は娘のあやちゃんが、花を供えにきてたつばさ君にお父さんのことを質問してくれて、つばさ君も尊敬していた兄貴のことだからちゃんとゆっくり話をしようとしてくれてた、その描写は唯一の救いでした。
来世がもしあるなら、今度は親子3人、穏やかに平凡な毎日を過ごしてほしいと思いました。
コメントする