「火炎が主役」ブレイブ 大都市焼失 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
火炎が主役
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凄まじいコンビナート火災、VFXは文句なく最高でした。原題は烈火英雄、勇敢な消防士たちを称えよ、感謝せよというテーマは、ごもっとも、壮絶な火災パニック映画でした。
映画では化学物質のタンクに引火爆発すれば原発20個分の破壊力と言っていた。
この映画はおそらく2015年に起きた天津浜海新区爆発事故をなぞったのだろう、事故は天津港にある瑞海会社の危険物倉庫(ニトロセルロース、シアン化ナトリウムほか)のTNT火薬450トン相当の大爆発で世間は騒然となりました。だから本国ではリアリティのあるパニック映画として称賛されたのでしょう。
ただ、子供まで巻き込んだりしてハラハラさせたり、根拠のない楽観論、只管精神論の指揮官たち、殉死してゆく消防士の描き方はリアリティはともかくドラマとしては多少違和感が、それに、まるで涙を誘うようなストリングスのBGMが終始流れる演出は稚拙過ぎましょう。
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