「ハッピーエンドの先」哀愁しんでれら ぽこぺんさんの映画レビュー(感想・評価)
ハッピーエンドの先
クリックして本文を読む
貧しく不幸続きの小春が突然幸せな結婚をする。まさにシンデレラストーリーだが、ハッピーエンドの先は疑念が渦巻く闇に支配されていた。
小春は今までの生活とのあまりの違いに不安を抱えていたのだろう。だから娘のちょっとした意地悪や夫の変わった趣味に疑念を抱いてしまう。疑念は消えずにどんどん増幅していく。
映画では決定的な場面やセリフを見せないので、小春の疑念が正しいのか思い過ごしなのか分からない。だから見てるこっちも不安が募っていく。でも考えてみれば、子供なんてあんな嘘つくし、夫婦喧嘩なんてしょっちゅうだ。一度芽生えた疑念は消えないんだな。それが恐ろしい。
それと、だんだんモンスター化していく2人を見ながら、自分はどうだろうかと不安になる。自分では当たり前なことを言ってるつもりでも、側から見たらおかしな人になっていないだろうか。
見た人を不安にさせる恐ろしい映画だ。
コメントする