「【様々な”モンスター”を描いた作品。3度オファーを断った土屋太鳳さんの気持ちが分かるような気がした作品でもある。】」哀愁しんでれら NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【様々な”モンスター”を描いた作品。3度オファーを断った土屋太鳳さんの気持ちが分かるような気がした作品でもある。】
ー 子供の幸せは、親の育て方で決まる・・・ -
■様々なモンスター
1.幼い頃に苛められ、転校を繰り返し、たった一度だけ母に引っ叩かれたせいで、耳鳴りに悩む開業医、大悟(田中圭)。
ー 大悟の異様な部屋の意匠。幼い頃からの成長過程を自ら描いた画が、壁に掛けられている風景だけで、この人はオカシイ事が分かる。-
2.大悟が溺愛する、前妻との間に生れた赤い靴を履いている女の子ヒカリ(COCO)。個人的に、一番怖かった・・。
ー 前妻と、浮気相手は事故死したとされているが、”実はこの子が殺しちゃったのではないの?” -
3.大悟に遭った当初は幸福の絶頂にいたが、徐々に上記二人から、精神的に追い詰められて、狂気の沙汰に走ってしまった小春(土屋太鳳)。
- 土屋さんは、頑張ったと思う。あの役はやりたくないよね。見事な、女優魂でしょう。-
◆その他
・小春の父を演じた、石橋凌さん、太ったなあ。「ARB」を牽引したロックンローラーが、駄目じゃない、と思ったら・・。
・大悟の母を演じた、銀粉蝶さん。お元気そうで何よりです。けれど、ハンバーガーは健康上、どうだろう。この人も、息子に”捨てられて”壊れちゃったのかな・・。
<大悟と、小春が予防接種したシーンは、”そんな事できるわけないじゃない!”と思ったが、あれは所謂映画的演出であり、(それにしてもだが・・)本当にマネされたら困るからなあ、と良いように解釈した作品。
この映画のキーワードは”捨てられた人”かな と思った作品でもある。>
NOBU様いつもお世話になっております。NOBU様のレビューは精緻できちんと分析していて凄いです。しかも量も多い。私のレビューはレビューとも言えないです。
とっちらかっていてすみません。
PS うさぎドロップはレビューあげてませんが好きです。原作も買いましたよ。
”捨てられた人”、なるほど、大悟の母親がそう言っていましたね。庭に捨てられた人形を小春は拾いました。捨てられた人間同士が惹かれ合って強く結びつく。いろんなテーマが隠されているんですね。