「しょぼい組織もの」エンド・オブ・アメリカ odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
しょぼい組織もの
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例によって詐欺もどきのポスターやタイトル、ジェラルド・バトラー主演の「エンド・オブ」シリーズとは全くの別物、原題はSons of Liberty(自由の息子)は劇中のテロ組織の名前です。対抗するのは国土安全保障省 (DHS) のDNDO(国内核探知局)、主人公の捜査官トムは何故か恋人のジャンとコンビを組んで米国への小型核爆弾の持ち込みを阻止しようと奮闘するお話。製作陣はあわよくばトムとジャンのコンビでシリーズ化を狙っているようだ・・。
ただ、映画は終始かったるい、捜査に脈略がないから話の展開が読みづらい、都合の良い情報が勝手に舞い込む安直な脚本、謎のパーカーの暗殺者だけは気味悪く描くので意味不明だが唯一サスペンス担当なのでしょう。
連続殺人事件の被害者に刻まれた数字が爆破座標という理解不能な設定、数字の秘密を解くのがIQ164の天才キースなのだが彼もジャンの元研究仲間、どうもDNDOメンバーが友人関係で纏められているので国の組織とは縁遠い感じ。
実際のDNDOの主務も核探知装置や科学捜査プログラムの開発だそうだから取り締まり機関と言うより研究所寄り、従ってアクションはおまけでも仕方ないか、銃撃戦はあるもののしょぼくて月並み、ポスターにある核爆発は明らかに詐欺でしょう。
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