「この映画のもっとも怖い部分は「実話」ということ…」アングスト 不安 みるさんの映画レビュー(感想・評価)
この映画のもっとも怖い部分は「実話」ということ…
「ある幸せの家庭に犯罪者が突然やってきて一家を殺す」という映画はわりとあります。
代表的なところで言えばファニーゲームなんかがそれでしょう。
しかしそれらの映画はだいたい「幸せな一家が幸せな一家の視点から見て、殺人鬼に壊されていく」というものでしょう。
これは殺人鬼から見た視点で『なぜこのような行動をとったか』というモノローグ付きで殺人が行われていきます。
こういう作品はなかなかありません。
この映画よりグロテスクな作品はいっぱいありますが、この映画は何故か全ヨーロッパで上映禁止になりました。
もっと残酷な映画が他にあるのになぜ禁止になったか考えると『主人公の気持ちが理解できてしまうから』なんだと思います。
殺人鬼の気持ちが理解できてしまうことこそが他の映画よりも最大のホラー……
しかもこの映画は実話です。
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