劇場公開日 2020年7月3日

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「サディズムの肯定」アングスト 不安 カメさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0サディズムの肯定

2021年2月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

個人評価:3.8
人間のネイチャー(本質)は他者を殺す事とアンチクライストで説いた、ラース・フォントリアーと同じ目線で作られた作品だと感じる。
実際の事件の犯人であるこの主人公は、精神異常ではなく、責任能力があり通常の処罰に値するという判決。要因となった強すぎるサディズムは病気ではなく、誰しもが持ち合わせている人間の感情の一部である事を、この実在の猟奇事件を通して物語っている。
83年作ではあるが、作り込まれたカメラワークと、奇をてらわない演出で、今見ても古さを感じない。サディズムの元に殺人を肯定する作風は、確かに上映禁止に値するテーマ。問題作ではあるが、孤高の作品でもある。

カメ