「なんか、不器用」アングスト 不安 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
なんか、不器用
斬新にも感じる演出描写、カメラワーク含め当時は下手くそって思われていそうな、本作一本で消えた監督。
冷静に語る主人公のナルシシズム的な完璧主義者と思いきや、行動の鈍臭さがイライラさせられながらの可笑しみが薄らと、全くもって計画通りに進まない展開に、そりゃ何度も捕まるワァ!と説得力が??
強引にも自分の理想通りと言わんばかりな負け惜しみとしか思えない衝撃的なラスト、いや失敗してるジャン!とツッ込まずにはいられない展開にマヌケさが。
ギャル二人と爺さん、ウェイトレスの婆さん、主人公よりも不気味に感じる不穏感、カメラの動きが奇妙で興味津々、侵入してからの家族三人がまた変態的でもあり、初めて観るような場面の嫌ぁな新鮮味。
とにかく主人公の行動全てに、観ているコッチが不安を感じてしまう感覚。
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