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ダイヤの元締めであるハドソン家に忍び込み、娘キャサリンを誘拐することに成功した4人組の強盗ヘーゼル、マーク、エイドとそのいとこジェームズ。人質に取ったキャサリンのビデオを撮り、いざハドソン夫妻に連絡を取ろうとするも電話が通じない。業を煮やしたエイドとジェームズが再び屋敷に忍び込むが、そこで目撃したのは複数の死体・・・といった展開。
20世紀初頭に建てられた屋敷では移り住んだ家族がみな不審死を遂げていた。そしてその原因はトラングールという悪魔が身内を亡くした者に取り憑いてしまうというもの。複数の死体のうち、エクソシストが杭を打たれて死んでいたのが悪魔祓いに失敗したという証左なのだろう。そして、誘拐されたキャサリンにはすでにトラングールという悪魔が憑いてしまっていて、彼女の身体に命令を下して超能力的な殺戮を繰り広げていたのだった・・・
ヘーゼルは幼いときに両親を火災で亡くしていたのだが、ハドソンはヘーゼルの父親と共同経営者であったことから、復讐目的もあったのだろう。仲間たちはヘーゼルの心を汲み取り悪魔たちと戦う!という美談ではないにしても、それぞれの思いが戦いで錯綜していく。この辺りの心理描写が面白ければグロさも気にならない・・・はず。何しろ口から触手がニョロッと出てくるのはトラウマ映像となりかねないほどなのだ。
結局、ヘーゼルを助けてくれたのは亡き母だったのだろうか?一人逃げおおせても人生のやり直しは可能なのだろうか?色々と疑問は残るけど、悪魔を倒すには4人が必要とかいう設定が最大の疑問。南アフリカがバチカンから最も遠い地という設定は面白かったし、ホラー映像もゾクゾクさせてくれるほどの作品でした。