ディストラクションZ
2017年製作/85分/アメリカ
原題または英題:Zombies
スタッフ・キャスト
- 監督
- ハミッド・トラプア
- 製作
- スティーブン・ルーク
- ジョージ・キャメロン・ロメロ
- 脚本
- ハミッド・トラプア
- 撮影
- ティモシー・トラプール
- 音楽
- ジョン・オニー
-
トニー・トッド
-
レイナ・ハイン
-
スティーブン・ルーク
-
アマンダ・デイ
-
アーロン・コートー
-
マーカス・ディー
-
ヘイジ・フェルナー
2017年製作/85分/アメリカ
原題または英題:Zombies
トニー・トッド
レイナ・ハイン
スティーブン・ルーク
アマンダ・デイ
アーロン・コートー
マーカス・ディー
ヘイジ・フェルナー
なんと故ジョージ・A・ロメロの息子キャメロン・ロメロが製作。さすがに父親の作品をリスペクトしたかのごとく、“歩くゾンビ”ばかり登場する(中には走るヤツもいたが)。どことなく『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』の雰囲気たっぷりのシーンもある。悪く言えばちょっと古くさい作りのゾンビ映画だ。
避難所にもなってる警察署内での攻防、そして1人の女の裏切り行為。「何千人殺した」などと元警官サマーズ(トニー・トッド)とルーク(スティーブン・ルーク)が会話してるところは、たとえゾンビであれ殺す感覚が麻痺してしまってる様子が窺える。また、ブタ箱にはルークの友人でゾンビ化したデイブが閉じ込められているが、彼を殺さないところがミソ。
ベナと再会し、彼女と行動をともにしたタラとともにベナの父が住む田舎に向かうルーク。そこには多数の武器があり、ゾンビを一網打尽にする作戦を教えてもらう。ところがベナが感染していて・・・
決断を迫られるルークと死を決意したベナ。ここが見どころのはずなのにあっさりと描写されているのが残念なところ。俳優の演技もそうだが、もうちょっと熱量たっぷりに描いてもらいたかった。ラストもあっさり風味。人間にはウイルスと戦う力がある・・・デイブが助かるところでルークの後悔の念が伝わってくる。
ゾンビ映画の巨匠ジョージ・A・ロメロの息子、キャメロン・ロメロ製作のゾンビ映画。
全く期待していなかったものの、意外と悪くありませんでした。映像は綺麗だしカメラアングルも見やすい。(これが出来てるZ級映画って少ない)脱穀機を使ったシーンは新鮮で面白かったし、何よりラストの鬱エンドは意外だったのでなんだか嬉しくなっちゃいました。その手があったかー!俳優さん達のビジュアル、衣装も良かった。演技も大根じゃ無かった。
しかし、ストーリーが単調で見所が少なかったです。人間ドラマはかなり薄味。というかほぼ無味。なんら共感や心に訴えるものは無く、ひたすらゾンビと戦うのみ…。音楽もかなり薄味。これはかなりもったいない。ぶっちゃけ、戦闘シーンが盛り上がるかは音楽にかかっているので、例えアクションがイマイチだったとしても音楽さえアゲアゲならなんとかなるんです。「キング・オブ・ゾンビ」の酔っ払い神父がゾンビに立ち向かうシーンなんて大したことしてないのに、音楽のおかげで「お?なんか始まったぞ…!?」って期待させてくれましたから。
残念…とまではいかないにしろ、いろいろ惜しい作品でした。お父さんの作風とは違うものを作りたかったのかしら?