ジオラマボーイ・パノラマガールのレビュー・感想・評価
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バブル期の記号的要素が「横道世之介」と共通する
本作を観始めてから中盤ぐらいまで、既視感のある状況や展開が散見されると思っていた(ちなみに岡崎京子の原作漫画は未読)。物語上の本命の相手とは別の小悪魔的な年上美女、バブル期に呼称をよく目にしたいわゆる「コールガール」、ホテルのボーイのバイトで目にする大人の世界…。このあたりでようやく「横道世之介」だと気づく。岡崎の89年の原作が吉田修一の2008年の小説に影響を与えた可能性はあるが、「横道」の時代も80年代後半であり、先に挙げた要素がバブル期の記号として偶然両作品に描かれたのかもしれない。
「横道」とは好対照のガール・ミーツ・ボーイものだが、出会った男子の目は別の女性を見ていて…と一筋縄ではいかない恋と成長の物語。都心のウォーターフロントの高層住宅と下町の一軒屋という男女の住居を含め、高低差を活かした画面構成はハイティーン特有の浮遊感を補強するが、時代を現代に移した効果は今一つだったか。
虚無
何も残らないというレビューを見ましたが、まさにそれでした。
思い込みの強さや衝動的な行動だったり、関係性の変化、挫折を青春として表現されるんだけど
なんだか全部ぶつ切りで感情移入出来なかったです。
だから最後まで見ても
「あ、そう。」て感じ。
日常は変化・恋愛は当時のまま
「ミスミソウ」「ひらいて」で魅了された山田杏奈さん目当てで見ました。
原作は1989年の作品。この映画はできるだけ原作のままに、風景のみ2020年の東京を舞台にしているため昭和と現代の融合したファンタジーな世界になっています。現代に当てはめてみると、高校生は基本的にクラブに入場できないし、一升瓶かかえた女の子が歩いていれば即補導でしょう。映画内でスマホはおろか携帯も出てこないのです。登場人物の言動や行動は昭和そのもので20代の私には馴染みのない世界でした。
一方で恋愛が絡むと、その私にも登場人物たちの心情が手にとるように分かります。片想いが終わってむしゃくしゃする気持ちもいざファーストキスを好きでもない人としたら逃げ出したくなる気持ちも。風景も行動も30年経つと変化していくけれど、恋愛は30年前から何も変わらない。時代性に左右されない事象だと気付かされます。
そして楽しみにしていた演技ですが、山田杏奈さんの演技はやはり素晴らしかった。本作品は山田さんの顔をアップで撮るシーンが多かったです。それに耐えうるというかむしろ監督は山田さんだからこそアップを多くしたのではないかと思うほど演技が素敵でした。特に終盤の誕生日から一夜明けて1人で歩く10秒ほどの何とも言い難い表情は好きなシーンでした。
好きになったんだからしょうがない
夜、道で倒れていた男(鈴木仁)を助けたとき、恋に落ちてしまった主人公(山田杏奈)。
ところが男は年上の女(森田望智)に入れ込んでいた。
青春だなぁ。
山田杏奈さんだけがよかった
ハルコとケンイチは、ある日出会った。
ハルコはケンイチのことが気になってケンイチの家に行ったりなどした。
ケンイチはハルコのことなど気にせずに生活していた。
ハルコの誕生日に、ハルコの友達たちがサプライズでケンイチを招待したという内容だった。
なんかよくわからない話の展開でした。
山田杏奈さんが目当てだったので、いいですけど想像以上に訳がわからなかったです。
ピュアな感情になりました❕
成長途中の未成年者二人の持つ価値観は類似点はあるも、すれ違う感情。
建設中の建物が、成長途中の二人に見えました。その後の二人の成長を見たいと思いました。
ごく普通のジオラマでパノラマな恋愛映画。 鈴木仁君をもうちょいイケ...
ごく普通のジオラマでパノラマな恋愛映画。
鈴木仁君をもうちょいイケメン描写しても良かったのではないかと思う。
原作を読んでいないので、視聴後に考察や説明を読んで色々納得。
響かなかった
見終わった後、
かなり無に近い、何も残らなかった。
田舎の高校生で男子よりも音楽&バンドだった私にはね。
都会の子の映画だわ。
主役の子、嫌いじゃないんだけども、
「ちょっと違う」感が終始拭えなかったんだよな...。
令和の東京青春群像!?
東京の湾岸開発地域の豊洲近辺?を舞台に人がいないパノラマ的な映像のなか、高校生世代の男の子と女の子が、青春という事象の中で成長しならが、友達や家族と共に成長する姿がとても情緒的に描かれているように感じました。
背伸びしながら、自分探しをしていく主人公の二人が、一般的には悪い事かもしれませんが、その悪い中にあがきや青春的な要素が、随所に描かれていて、「あぁ!!やるだろうな!」と時代をこえても行うような人間的な感情の葛藤が凄く親近感を持ちました。
原作は読んでいませんが、アドリブなのか、演技なのか判らない愉しさと切なさと笑いが映像に刻まれていたと思います。
二人の主演を支えながらも、くっていく演技者にとても楽しくなりました。
東京には理不尽と無駄が多い
2020年映画館鑑賞114作品目
原作未読
どう見てもミニシアター系の映画だがシネコンで上映していた
ゆりかもめに両国国技館?に高層ビル群
いかにも東京
板橋区も世田谷区も東京だが田舎で育った自分としては思い描く東京とちょっと違う
高校を中退してしまういまいちパッとしない神奈川ケンイチと彼に片思いの恋をする女子高生渋谷ハルコのラブストーリー?
必然性が感じられない無駄が多い映画だ
ケンイチと男の先生のキスシーン
ハルコと女友達とのキスシーン
恋バナに対するカープというボケ
羊をめぐる冒険に世界の終わりとハードボイルドワンダーランド
大河内傳次郎の丹下左膳苔猿の壺
女子高生の自殺以外のニュース番組
UFO
などなど
突飛で理不尽な場面もちょくちょく目についた
ケンイチが喫茶店で高級娼婦のボーイフレンドに突然殴られボコボコにされるシーン
ハルコがケンイチの家に生徒手帳を届けに行ったらケンイチの姉に水をぶっかけられるシーン
高級娼婦が突然グアテマラに行ってしまう
すれ違う二人だがハルコの誕生日パーティーのサプライズゲストは神奈川ケンイチ
ところが彼は彼女を覚えていない
みんな追い出し悲観に暮れるハルコ
突然叫び出し会場に戻るケンイチ
好きとケンイチに告白するハルコ
えっやっちゃうの!?
高校生なんだから若者らしい清い交際を求める気はないけど一つ一つ段階踏もうよ
1人抜け出すハルコ
追いかけるケンイチ
朝だからって答えになっていない
東京やこの映画には理不尽や無駄が多いけれどだからこそ面白いのかもしれない
ダサくて無個性な演出が、悪い意味でだけ漫画っぽいです
漫画を元にしているからといって漫画みたいな演出・演技で全シーンを満たす、その感覚がわたしには理解できません。映画館に高いお金払って映画を観に来ている人に溜め息をつかせて何になるのですか? アニメならばそれでもいいです。実写には実写の大切な役割があるのに。キャスティングにも成功しているとは言えません。殴ったり水をかけたりというのは、即逮捕される犯罪行為です。わたしなら警察呼びますよ。わざわざ映画館に来てまで鼻血を見たいとは思わないのに二カ所で鼻血。若さがあるようでない、気持ち悪い映画でした。街の景色も、無意味でした。
果たして、〝パン屋再襲撃〟はあるのか⁈
ケンイチの部屋には、『2001年宇宙の旅』のポスター。
ハルコを含む女子高生仲良し3人組の挨拶は、スターウォーズのジェダイマスターへの尊崇が基本。
かと思えば、ハルコとカエデは『パン屋襲撃』から『世界の終わり』まで会話に取り入れる村上春樹ファン(たぶん)。
SF映画が好きで、あの時代の映画・コンサート・イベントの情報雑誌〝ぴあ〟や『ノルウェイの森』の赤と緑のカバーの単行本のどれかひとつでもハマったことのある人なら、ましてやすべてに当てはまる人なら、もうノスタルジーに包まれて、なんだかいい気分になれる映画だと思います。
そうでない人がどう感じるのかは、見当もつきませんが、そんなに期待はずれにはならない佳作だと思います。
なぜ、ぴあ?
私にとって2001年はもあテンNo.1作品なので。
岡崎京子作品を映画化するには覚悟が必要なのかも
山田杏奈は超絶美少女だからね。初対面で鈴木仁に惹かれるという設定に無理があんの。それで話に入り込めない。
ナレーションも多用されるんだけど「岡崎京子の原作漫画では、こんな感じに描かれてたんだろうな」って、コマの感じが想像できるの。そんなことするなら映像化する意味あんまりないと思う。
原作は1988年の作品なんだよね。バブル真っ盛り。鈴木仁が考えなしに高校やめるけど、こういうのは十分アリだったの。いまはないね。
その辺の空気感を無視して、現在設定も入れてきてるから、おかしいんだよね。「写ルンです」で写真撮ったと思ったら「インスタやってる?」って聞いてみたり。
いつの時代か解らない、物語世界の東京を作りたかったのかも知れないけど、全く利いてなかった。
原作があるときって、元の作品のエッセンスを抽出して再構築するんだけど、この映画のスタッフはエッセンスがなんだか全く解かんなかったんだろうなと思う。岡崎京子作品はふんわりしてるから、抜き出すのが難しいと思うんだよね。でも、敢えてそこに挑むなら、とことんやるしかないよね。そこができなかったんだろうな。
山田杏奈の魅力もあんまり利いてなくて、脇役の森田望智、滝澤エリカが良かった。
途中から「早く終わらないかな、この映画」と思いながら観たから、しんどい作品だったよ。
なんとも独特な雰囲気で詩的
これは、、、好き嫌いが別れると思います。
私も、Goodとbadを行き来しました。
高校生の等身大のような気もするし、ファンタジーや妄想のような感じもする。とても不思議な映画でした。
ところどころ、踊っみたり、詩のようなセリフを言ったり、ふわふわと地に足が着いていない感じ。逆にそれがリアルなのかもと思った。
高校生は大人と子供の狭間で、何考えてるか分からないので。
演出として狙っているのか、演出も地に足が着いていないのか、判断が難しい。
飲酒したり、朝帰りしたり、自転車盗んだり、不法侵入したり、全てダメなことですが、良いじゃやい。俺も同じようなことしてたよ。
また、分かったような口を聞いたり、単純なことを複雑に考えたり、青春ですね。
今どきというか理解できない考えや行動ですが、共感できるところもあった。
山田杏奈はとても良い。
美人と言うと他の役の人の方が美人だったと思う。ただ、可愛らしさや魅力はやはり山田杏奈かな。ショートカットで前髪短い。単純に可愛らしい。
頑張れと応援したい気持ちと、そんなことしないで〜という親心のような、ちょっと複雑。
TOKYOガールミーツボーイの快作
僕らの世代はこのタイトルには時代を感じてしまう。そこをどうするかとは見る前は思っていたけど見たらどうでもよくなるくらいに瀬田なつき監督の映画でした。
出会いを待つ少年と少女のすれ違い、彷徨い、思春期にある高望み思い込み悶々とした何かを連れて、街を彷徨う。バッチリ映画です。そうか瀬田なつきの映画はウォンカーウァイっぽいのか、とか思いながら軽やかに決めた、と思った。やっぱり若手廃油のよさを見つけるのが上手い。と、見てると一瞬、岡崎京子の世界的な匂いもする。何かの再現をやめたところにそれが現れるのが素敵だった。
観たら世界に酔いたくなる、高校生たちの不純で容赦ない衝動に心が躍る
瀬田なつき監督は、錯覚をくれる監督だと思っている。その主人公なんてなれるはずないのに、無敵のパワーをくれるような気がするのだ。
渋谷ハルコは、いたって普通の高校生。背伸びなんてできる、器用なタイプではない。そんな彼女が恋をする。アブノーマルで、つかみどころのない男に。神奈川ケンイチ。渋谷と神奈川、なんだか遠いけれど近いような距離。互いの交錯する想いは、制御されることなく、暴走している。はみ出そう大人になろうと試行錯誤しては、なれないことを悟るふたり。変わりゆく都会を走り回る姿に、心を踊らせる。ふたりはまだ、道の途中。ひとつだけ成長する。まだ、なれない大人になるために。
高校生の衝動と、大人の分かりきった態度。変わりゆく街並みとともに光輝くふたり。渋谷のネオンが、私の心を躍らせる。そんなところにふたりが今もいる気がしている。
森田望智がエロい
男子高校生がテストの最中突然学校退めると言い出し、昼間からスケボーでフラフラしてて、女子大生に声かけ喫茶店で彼氏に殴られ、別の高校の女子生徒に雑誌とお菓子を貰い、好意を持たれ、再会したその援交女子大生とセックス(童貞だったのかな)し、その女子大生はグアテマラへ行き、高校中退男はホテルのベッドメーキングのバイトし、女子高生は飲酒・・なんともまとまりのない作品。
女子高生(山田杏奈)はなんであんな高校も行かず下手なスケボー練習してるパッとしない男(鈴木仁)を好きになるのか?
17歳の誕生日に菊正宗?それも一升瓶?山田杏奈は未成年だから飲んでるのは酒じゃないとは思うけど・・・違和感だらけ。
良かったのはカエデ役の滝澤エリカと女子大生マユミ役の森田望智かな。
特に森田望智はスタイル抜群でエロくてすごく良かった。
ま、こんな青春もあるんだろうけどイマイチかな。
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