「チグハグで小っ恥ずかしい」ジオラマボーイ・パノラマガール こめ子さんの映画レビュー(感想・評価)
チグハグで小っ恥ずかしい
昔、岡崎京子の大ファンでした。この作品ももちろん単行本を持っています。ハルコのある名言が映画で使われているかどうか確認したいという気持ちだけで鑑賞。
最初は真面目に観ていましたが、なんかむず痒いというか白けるというか恥ずかしいというか複雑な気持ちになり、途中からながら見に変えました。
以下、引っかかった点。
舞台は現代らしいのに、流行(小沢健二、村上春樹、パルコ、ゲームなど)は原作当時のままでチグハグ極まりない。
ゴキブリを避けるシーン、ハルコの遅刻しそうな朝に父とバッティングするシーンに何故か小っ恥ずかしさを感じた。なんだろ?漫画的シーンを漫画的なままに演じてるから?わからん。
他にもあるけど割愛。
良かった点。
ハルコが可愛い。ケンイチが、岡崎京子描く男子を体現したようなヒョロガリだった事。
全体の印象としては、岡崎京子ファンの大人が、昔を懐かしんで独りよがり的に作ったみたいな。でも、若い子にも見て欲しい、理解して欲しい気持ちがあるから設定は令和にしたような感じがしました。総じてチグハグでつまらなくてダサい。
蛇足。ハルコの名言「わたしの頭の中だけが現実よ(うろ覚え)」は採用されてなかったです。
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