「全てはご縁」神在月のこども yukino2020さんの映画レビュー(感想・評価)
全てはご縁
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知人に紹介され知りました。
そもそも日本の古い神社や風習など、あまり興味の無い方だったんですが、とにかく観ました。
作品としては、私にはとても面白いものでした。
親のお役目をそのままやらされるという点は、「私たちがそうやってきたんだから、あなたもそうしなさい」という日本的な思念も伺えます。
ただ、これは捉え方の問題で「親がそのお役目を紡いできたおかげで、今日の私があることはとても幸せなことである」と感じることが出来れば、言われたから仕方なくやるではなく、自分がやりたいことをやらせていただけることを誇れるんだと感じました。
「なんで会ったこともない、いるかいないか分からない神様のために私がこんなことをしなきゃいけないの!」(多少セリフは違うかもしれません)主人公がそう叫ぶ場面で、ふと思いました。私も同じことを思っていた。
目に見えない、知らないもののために頑張ることはとても難しいことです。人のためなら尚更。
ただ、自分が本当に好きな事を、とにかく絶対やるんだと言う気持ちで人生を生きると、それが自分や周りの人に豊かな影響を与え、ご縁をむすび、知らない誰かまでそのご縁が繋がっていく。そんな印象を受けました。
人と人とのご縁はつくるものではなく、結ぶもの。
そして全体を通して、全ての経験があってあのラストシーンを迎えたのだと思うと、悪がどこにも無い「全部必要なことだった」と人や過去の出来事を振り返られる素敵な映画だなと私は思いました。神もどきがいなければ、走る理由を思い出せなかったように、視点を変えれば何もかもが「今の自分」を作ってくれた素敵なご縁です。
そんな感じで、私にはとても楽しい映画でした☺✨
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