「音楽の完成度とシンクロ度が高い」神在月のこども コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
音楽の完成度とシンクロ度が高い
母の死によってトラウマを持った子どもが、旅の中で小さな成長を遂げる王道ロードムービー。
質の良い小学生くらいの子ども向けのアニメーションで、 昔よく小学校の体育館で見せられた教育映画の香りもして。
うさぎ役の坂本真綾ちゃんと、小さな頃の主人公を演じる新津ちせちゃん目的で観に行きました。
miwaの歌がどれも完成度が高く、作品との内容合致もしっかりしていて聴きごたえがありました。
満足満足。
この年頃の子(しかも女の子)だと、言動が支離滅裂に見えるが、自分の気持ちが言語化出来なかったり、さっきまでの気持ちと移ろったり、優先順位が変わったり、本当にやりたい事が自分自身わからなくなったり、なんてのは当たり前にあること(大人だってよく言動は変わるものだ)。
その辺のリアリティが実にありすぎました。
私には子どもがいないけど、友達のとこの子どもと接する機会は多いし、自分が大きな子どもみたいなモンだから、理解できたけど。
しかし、「この主人公の子、よくわかんない」と思われちゃうかもしれません。
それと、八百万の神々と韋駄天という「嘘(虚構)」以外は、リアル・シリアスに寄った話で空気が重く、エンタメ感が物足りない印象。
ジブリみたいに、大ボラと絵の動きで誤魔化しちゃえばわからないのだが。
丁寧で真面目な作り…それこそ生真面目ってレベルの作りゆえに、大きな話題へ広がりになりにくそうで、その辺が興行面で心配にもなりました。
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