「ファン補正込みでも酷い」BanG Dream! Episode of Roselia I:約束 あるとさんの映画レビュー(感想・評価)
ファン補正込みでも酷い
出来ればアニメで拝見したかったです。
前編・後編を合わせて、およそ2時間半ほどの構成でした。
前編【約束】の内容としては、ゲーム内のバンドストーリー第1章・第2章、イベントストーリー「ノーブルローズ ‐花々を連れて‐」がベースになっており、ゲーム内でこれらのストーリーをボイス付きで閲覧した場合、おおよそ2時間半ほどかかります。
後編【Song I am】は、「ノーブルローズ ‐歌、至りて‐」を中心に、その前後に開催された複数の合同イベントが組み込まれた構成でした。
それぞれ約1時間15分ほどの上映時間に、オープニング、エンディング、音楽パートを加えると、正直なところ、どう考えても尺が足りていないように感じました。
セリフやシーンが大幅に省略されており、キャラクターの描写が不十分なまま物語が進行し、曲が流れて気がつけば終わっていた、という印象です。初めてこの作品に触れられる方にとっては、特にそう感じられるのではないかと思います。
キャラクターに感情移入するための掘り下げがほとんどなされていなかったのが残念でした。
もしアニメ作品として展開されていれば、話数を増やすことでキャラクターの描写と音楽パートの両立が可能だったと思いますし、だからこそアニメでやっていただきたかったです。
ただ、音楽面に関しては本当に素晴らしかったです。
オープニング、エンディングの「Proud of oneself」「OvertuRe」「Sing Alive」「Singing “OURS”」、そして挿入歌の「雨上がりの夢」など、楽曲のクオリティはさすがの一言に尽きます。
また、ライブパートの演出も非常に良く、迫力のある演奏シーンは見応えがありました。
正直、ここまで内容を端折るのであれば、フィルムライブのような形で、楽曲中心の映像作品をもっと増やしていただけたほうが良かったのではないかと思います。
私自身、Roseliaのファンということもあり、ある程度は補正がかかっているはずなのですが、それでも厳しい評価になってしまうくらいには残念な部分が多く、初見の方にとってはさらに厳しい印象を受けられるのではないでしょうか。
そのため、評価は星2とさせていただきます。
ただし、収録楽曲と音楽パートについては本当に素晴らしかったと思っております。