クリアショットのレビュー・感想・評価
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移民大国アメリカが抱える闇
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この映画は1991年4月4日、サクラメントのGoodGuys電気店での41人もの人質をとった強盗事件をベースにしていますが社会派ドキュメントのような地味な展開でアクションやエンタメ性は希薄です。
地元のテレビ局のKCRA 3の当時のスクープ映像がネットで公開されており、刑事が防弾チョッキをパンツ一丁で渡しに行くカットもあり映画とそっくりなので驚きました。
もっとも予算のせいか人質は10人余と減らされていますし、交渉人のキャラはフィクションです。
犯人は第二次難民受け入れで入国したベトナム移民の子息、学業にも就職にも行き詰まった自暴自棄の犯行でした。
ニック・レイジャー監督は自身もアジア系アメリカ人で当時サクラメントの中学生、実際に近くの駐車場から事件を観ていたそうです。
映画はまるでドキュメントのように稚拙な犯人や人質の様子を映すばかり、交渉人が主人公のようですがデンゼル・ワシントンのようには行きません、警察も説得か突入かで揉めるばかり、終盤になってやっと動きがありますが残念な結末。狙いがよく分かりませんが、ゴメス刑事の犯人の若者への同情的セリフから伺えば移民大国のアメリカが抱える闇を晒したかったのでしょうかね・・。
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