ホテルローヤルのレビュー・感想・評価
全148件中、81~100件目を表示
滑稽で良いもの
当事者になれず透明人間みたいな主人公。何かあれば変われるかと思えば、人生そう簡単に変わらない。
ラブホテルで繰り広げられるストーリー、本人たちにはドラマでも、傍から見れば滑稽なもの。だけど、身も心もさらけだす瞬間って、大事な大切な良いものなんだよねぇ。
ショートストーリーを一本にまとめたから散文的でまとまりなく見えるけど、
ラブホテルの日常をドライに切り取って良かった。湿っぽいとただの昭和映画になっちゃう。
余貴美子さん、ヤスケン、良かったなぁ。あとの役者さんたちも。
波留さんの白いスリップ姿に違和感(あのシーンなのに頑なに体を出したくないみたいな)はあったけど、痛いくらいささやかな初恋がよく似合ってた。分かってるんだか分かってないんだかなマツケンも格好悪くて良かった。
主題歌がノスタルジックで映画に合っていてとても良い。
セックスで良い思い、嫌な思いしたことある大人には、あれこれ思い出したり考えたり染みる映画。
どこか良いところを見つけられるだろうか、そんな気がする
原作は文章のうまさだけで、とても悪い印象でした。
映画は、セリフも悪く、ほとんど悪い印象でした。
たいして悪くもない経験でも心中してしまう教師と女子高生、それも、なんかぼろぞうきんみたいな印象の役者さん。
盗聴する従業員、汚い客室、変な感じのアダルトグッズ営業マン。
教師と女子高生、はるはミスキャストでした。
みんな、演技はうまいですよ、釧路の自然はきれいですよ、ただ、それだけでした、寝落ちしそうでした、はるの鼻が変だと思いながら
縦横無尽
おもしろかった。
時間軸を縦横に操る演出が効果的でうまかった。
来る人の非日常と働く人の日常がまた縦横に交錯して物語に奥行きを感じさせる。
人生そしてセックスの経験を積んだ人と
人生もセックスもまだまだこれからの人がまた縦横に。
釧路湿原をほぼ窓越しでしか見せないところが凄い。
人生もセックスもまだまだこれからの人の選択が悲しいが最後は明るいと思った。
波瑠演じる雅代は窓越しでない景色が見えるようになったのだ。
面白いかつまらないか割れる映画だと思う。
リアリティーを削ぐ危ういシーンはいくつもあって、そこに引っかかってしまうと縦か横のどちらかにしらけてしまうだろう。
無感情からの解放
主人公の恋は予想より遥かに淡くて、見せ場も所在もない感じだったが、最後に溢れ出す感情は地味だからこそリアルだった。
当事者になれない主人公を見ながら、昔アルバイトしたエロ制作の現場での淡白な空気を思い出した。
モニターの後ろ側、我々スタッフのタラッとしたムードは当事者になれないそのものだった。
エロは程々くらいが丁度いい。
「非と秘」日常を求めて
原作のファンです!映画化はいずれされるだろうと思っていましたので勝手にキャストを想像したりしておりました…
正直初めに波瑠さんが主演と耳にした時は
「…地味かぁ」などと思ってしまいましたが
(ファンの方、すいません💦)
いざ蓋を開けてみたら「雅代だよぉ〜」👏
松山ケンイチさんや他のキャストの皆さんも
まさに私があんな人〜こんな人〜と空想&妄想しまくっていたまんま
北の湿原の高台にあるオレンジ色映えるローヤルの建て構え、内装までもイメージ通りで
わたくしニヤリ😁
昭和気分にも浸れる人間模様の哀愁感と温かさが滲みました
今日も何処で
色んなカップル達が立ち寄り
身体を、心を使って遊ばなきゃならない時…
あんな事〜こんな事〜が
繰り広げられているであろうラブホテル
令和の今も栄あって欲しいものだ…なんて密やかに思っております
よし!これから原作を読み返してみよっ!
うん?
久々に、「なにこれ?」って映画。
これに意味を見いだせなかった。
冒頭の廃墟のシーンとか、従業員の息子の話とか、必要だったのでしょうか?
その分を、主人公が家業を継ぐ必然性(例えば、親が泣いて頼んだとか)を説明した方が良かったのでは?(受験に失敗したから、家業を継ぐなんて、あまりにも杜撰過ぎる)
そして、主人公は、「久しぶり…」的なことを言っていたけど、どこやったのだろうか?(笑)
あそこまで、勢い良く服を脱いでおいて、「妻が…」なんておかしいだろう? そんなことを言う奴は、最初から脱げないよ…とか、本題とは関係ないことばかり気になりました…。
最後に「種明かし」的なエピソードを放り込んで帳尻を合わせようとしたけど、何にも響かなかった…。残念…。
主題歌の雰囲気が良かった
エンドロールが始まって主題歌が流れて来た時、雰囲気の良い曲だなと思ったんです。
そして、聞いてるうちに曲だけじゃなく、不思議と映画自体も良かった気がしてくるですよね。
それで、この主題歌を歌ってるの誰かなと思ったらLeolaさんなんですね。
元々は柴田まゆみさんって方の曲らしいのですが、私は知りませんでした。
Leolaさん、私が好きな映画の『パンとバスと2度目のハツコイ』の主題歌を歌っていたんですが、その頃はハキハキとした歌声の印象だったんです。
それが、今回はしっとりとした感じで、この映画にとても合ってたんですよね。
主題歌良かったです。
主題歌によって映画の印象が変わる事を、認識させられた作品でした。
最果ての町のラブホは人間交差点
冒頭は廃墟のラブホで写真を撮る目的のカメラマン気取り?の男とおねいちゃん(冨手麻妙)。元AKBの女優さんらしい。頑張るねぇ。潔い脱ぎっぷりでした。ホテルローヤルは北海道の釧路湿原のそばに建つラブホ。全10室。休憩3800円。宿泊5600円。
従業員役の余貴美子、原扶貴子のコンビがよかった。地下のボイラー室の換気ダクトから漏れて来る客室の話しや喘ぎ声で盛り上がる二人。潜水艦か?
美大志望のひとり娘、雅代役が波瑠で、札幌の美大に受からなくて、家業のお手伝いをしていた。大人のオモチャ販売員のエッチ屋さん(松山ケンイチ)。なんか浮いていたねぇ。インチキ臭くて、雅代(波瑠)が好きになるかなぁ?キャストに無理があったかなもね。ラブホにおいてあるオモチャは割高だから利用する人少ないだろうけど、営業して回っている人がいるんだと勉強になりました。重要な役ではなかったけどね。
お父さん役は安田顕、お母さん役は夏川結衣。お母さんは御用聞きの若い男に入れ込んで、出て行ってしまう。狭い町なのにねぇ。女将さんを次いだ若女将の雅代。法事の帰りで来た?中年夫婦。奥さん積極的。部屋のど真ん中のシースルーのお風呂がエッチすぎ。そこで、ご無沙汰の夫婦の会話。心暖まるいい場面でした。バブル入浴剤の使い方をふたりに波瑠が指導する場面が面白いけど、それある?
伊藤沙莉と岡山天音のカップルは新鮮でした。おもしろい取り合わせ。家出女子高生伊藤沙莉の防寒ブーツが相当臭いらしい。ブルーチーズの臭いがしたような気がしました。低い声が渋くてリアルなんだよなぁ。「正真正銘の家出女子高生と最後にセックスやっとく?」なんて言ってたな。
心中騒ぎで、経営困難になり、安田顕が娘の若女将に任せっきりで、自堕落な生活から体調をくずして、死んでしまい、ホテルを閉じる準備をする。エッチ屋さんが手伝ううちに変な展開。雅代は処女?初めてで、ごくぶとバ○ブ使うの?
父親と母親の若い頃の場面は希望に輝いていた。部屋に置かれるみかんが絆の象徴だった。ミカ役の余貴美子の息子が事件を起こして逮捕されてしまうなどの場面でも、手から手へ渡されるみかん🍊。
直木賞作家の自叙伝的小説の映画化。チャプターごとに違う話しをまとめた小説のようです。映画で一本の話しにまとめるのは、散文的過ぎて、難しかったと思いますね。深夜ドラマでよかったと思いますけど、笑いとペーソスを両立させるなら、キャストを考えないとね。
みんな親が有り子であり親になる。
色々あってもみんな親子の関係から解放されない。
みんな親が有り子であり親になる。
グランドホテル形式親子愛情劇集。
ポスター見たときからバグダッドカフェが頭に浮かんだが日本的WETドラマだった。
最後に残った感想は、
”そうか、やらないのか。”
群像劇っぽさは減ってるがいい話ではある
原作は読了済。北海道郊外の小さなラブホテル・ローヤルを舞台に様々な男女を描いた群像劇。
原作は時代を遡るような形の群像劇だったが、やはり映画になると1つの話としてつないでいく必要があったのだろう。違う形だったが元々の話が好きなので出来としてはそれなりに満足した。
特に中年夫婦のくだりはよかった。生活のいろんなしがらみもありながら、2人の営みを取り戻す様は微笑ましい。こういうのを見ると、セックスっていいものだよって言いたくなる。
でも、そんないいとこばかりではないのが本作のいいところでもある。先生と生徒の話はなかなかの重みだった。どの話も誰かに必要とされる、誰かと向き合うことの大切さを感じる良作だった。
ダラダラ続く2時間
ラブホテルの日常を描いた人間ドラマ。
他の人も書いていますが、誰にも感情移入出来ないただひたすらつまらない映画。
カメラを止めるなばりに低コストな仕上がり。
素人ながらに退屈でした。
誰にもオススメ出来ない映画でした。
結局何を描きたかったのか
中途半端な作品。
美大に落ちて実家の景色が良いラブホを継ぐことになった主人公がいて、心中事件をきっかけに経営が傾く、というストーリーまでは良いと思うのだが。心中事件後のもたつきが苦しい。
不倫で結婚した両親が結局母親の不倫で出て行ったり、娘が出会いの無い人生に絶望して片想いしていた既婚者に不倫を持ち掛けたり、まぁストーリーとしては分かるのだが、結局のところ何を描きたかったのか分からず。主人公が人生を見つめ直すという表現は明らかに大袈裟で、単にラブホを畳むだけでたいして人生を見つめ直していない。
もっと主人公の内面と決断を赤裸々に描けば、釧路湿原の絶景も相まって感動的なストーリーになったのかもしれないが、本作は中途半端だった。
自伝的小説だけに感じるものがある
自伝的小説ということで、原作者がテレビに出演されていたので、そのあたりも期待した。
社会は、うわべのキレイごとだけでできているんじゃない。
心中しちゃったけど、死ぬことないんだよ。
家で思い切りエッチできなければ、こんなところで夫婦の時間を作るのもいい。
ひとたび事件が起きると、一気にマスコミが押しかけて生活を乱す。
この作品は、いろんな境遇を抱えてるけど、暖かく愛すべき人たちがたくさん出てきて、私は好きです。
ちなみに、この作品を撮った武正晴監督が雑誌ビデオサロンで連載したエッセイをまとめた本「映画があってよかったなあ」というのがあります。まだ読み終えてないけど、監督さんの心意気を感じます。
全148件中、81~100件目を表示