彼女はひとりのレビュー・感想・評価
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既成観念にとらわれなければ、愛だけがそこにある
青春映画。映像がTVドラマレベルなのは愛嬌。ホラーテイストだけど怖くない。2回視聴。
『思い出のマーニー』(2014年アニメ映画)のように、夢なのか現実なのか曖昧な場面があり、解釈の自由度は高め。BGMは少なめで好感が持てる。
教師と生徒の禁断の恋愛が2組登場し、そのどちらも高校生の澄子(福永朱梨)がかつて仲が良かった友達、...と親も...。
澄子の頭の中だけのことかと思っていた...というようなセリフがある通り、そうではなくて面白い。
秀明(金井浩人)と父親が同じセリフを言うシーンはインパクトがある。
本編60分にしては内容の濃さを感じる。
エンディングテーマ曲が美しい。
1時間ほどしかない映画だが、心理描写もよくできていて 丁寧に作られ...
1時間ほどしかない映画だが、心理描写もよくできていて
丁寧に作られていることが窺える。
トンでもないカマッテちゃんが主人公で、普段ならウザいだけだが
本作品の主人公には何故か感情移入していた。
不思議な魅力のある映画だった
売り方ムズイ、。
厨二病拗らせた女子高生の話かなと、軽いノリで「親密な他人」の後にみてビビった。
卒業制作で作った映画で荒削りな所も有るが脚本が良く、出演者達も後半どんどん役に入り込んで目が座ってくるのがわかる。前半説明が少なく拗れてしまった理由、関係が分かりづらいが会話の中で段々明らかになる感じもよかった。
主役の子が抱えている闇がこれで昇華されたのかは分からないが、まず口に出す事は大切だ。タイトルはまんますぎて損してる、もう少し捻った方が良いと思う。
見終わって監督のインタビュー記事を見たら、はじめ漠然とホラー映画を撮りたいと思って考え始めたそうだ。
なら尚更タイトル違うよねww
ホラーから考え始めて、ここまでたどり着いたのが奇跡じゃなく監督の才能である事を願う、次回作も観たいからね。
にしても日本映画も女性監督ぐいぐいきてるな、
楽しみだ。
福永さんを見るだけでこの映画を見る価値がある
とにかく脚本が秀逸、これに尽きます。そして表情の乏しい(演技でしょう)福永さんと、なんとも情けない金井さん(演技でしょう)を見るだけで、この映画を見る価値があります。
ストーリーは好みが分かれるでしょう。決して万人に理解してもらえるようには作られておりません。
たぶん、高評価の人と低評価の人に別れると予想しております。
同じような経験を持っている人には共感されるでしょうが、そうでない人には嫌悪感で終わってしまうと思います。
その意味でも、映画館で一人で見る映画です。彼女がひとりならば、私もひとりです。
減点-0.5:撮影が雑なとことがある。残念!
いそうな女子高生
橋から身を投げて自殺を図ったが、死ねず生還した高校生の澄子は、幼なじみの秀明が教師の波多野と交際している証拠写真を持っていたので、その写真をネタに秀明を脅迫し・・・てな話。
福永朱梨が嫌な女子高生役を上手く演じてた。
孤独だと予想外の行動に出る子は居るだろうと思わせる作品。
むしろ「私は一人」じゃね?
2週間以上振りの劇場鑑賞となった土曜日。休出を早目に切り上げましたがな。クリスマスやし。でも、あれです。子供達が成人した夫婦二人じゃ、クリスマスもクソも無かったりするからw
上映後、脚本・監督の中川奈月さんのリモート舞台挨拶あり。
脚本、と言うかストーリーが面白いです。元々は卒業、と言うかマスターの終了製作作品だったそうですが、脚本が面白いと言う事から、プロの撮影とプロの音声さんが参画する運びになったそうです。割と納得。
脚本は、ある時点までホラーがバリバリな感じだったけど、復讐劇やドラマ要素も盛り込んで盛り上げて、結果的に、こうなったそうどす。
悪く言うと、散漫な印象もあります。正直、ホラー演出の効果音とか無しでも良いんやないかと。幼馴染と母親の死を受け入れられず、疎外感を拗らせた霊感少女。と言うニッチ設定がクドイっちゃークドイ気もしなくは無いけど、上手く尺を使い切りました!って言うまとまりの良さも感じました。
ホラー演出無しで、少女のメンタル・テロリズム一本に絞って、も少しだけ深く、も少し重目の演出にした方が、個人的には好きだったかも。
いずれにしても、ラストがホラーじゃなく「ドラマ」で良かったし、最後の一言は好き。かなり。
闇に堕ちるように悩んだからこそ見えた景色、これからも気になる監督
田辺弁慶の時からずーっと気になっていて、『本気のしるし』でも怪演がハマっていた福永朱梨さんの主演で観ることを決めた本作。修了作品と侮るなかれ、尻上がりに面白くなっていくようで面白かった。中川奈月監督と福永朱梨さんの舞台挨拶の話も交えながら記していく。
凄くタイトル以上に「孤独」を突きつけてきて、この60分、次第に目が離せなくなった。序盤は単なる脅しと脅されの関係だと思っていたのに、その言葉と過去が言葉によって紡がれていく。次第に忍び寄る秘密と逃げられない過去が一気にまくし立てていく。そうして、単なるホラーではない、心の痛みに深く染み入ってくるような感覚に鋭さを感じる。
監督の話によると、修了作品として1本は作らなければならなかったのだが、なかなか描けなかったという。その時に抱えた孤独が彼女のイメージを作ってくれたという。また、本作が初長編、初主演となった福永朱梨さんも自由にやらせてもらえたと言うように、魅力的な演技が印象的。キャラクターとして絶妙な雰囲気を醸し出しながら、孤独とホラーのバランスが効いていて面白かった。
舞台挨拶では感極まっていた中川奈月監督。なかなか生まれない中で広げられた世界だからこそ見えた景色。今後も注目したい。
膝に爆弾を抱えているのかと思いました
橋から海だか川だかに身投げしたが死ねなかった女子高生の話。
写真をネタに教師と付き合う幼馴染みの男の子から金をゆすったり、彼の付き合うもう一人である同級生と別れさせたり、好き放題やっていると思ったら、情緒不安定な言動をみせて、と展開していく。
いいようにやられちゃってる男の子の対応は、ツッコミどころ満載のご都合主義全開だけど、まあそうじゃないと成り立たないのだろうと察し、頑張って飲み込んだけれどwえっ!?まさかのオカルトですか?
彼女だけが見えちゃってるなら妄想とか幻視とか、イッちゃってるということで済むけれどそりゃあないわ。
ぐちゃぐちゃと暴れて引っかき回して、結局は最初からありありどストレートの、私が中心にいたいだけってのもね。
そもそも本当に死にたかったら…ねぇ。
題材は悪くないし面白くなりそうなんだけど、キャラ的にも内容的にも引き込まれるものが無いし、捻りも無いしで上っ面だけなぞってつくられた様な感じだった。
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