「 ほっこり面白いけど、考えさせられた」劇場版 きのう何食べた? はなもさんの映画レビュー(感想・評価)
ほっこり面白いけど、考えさせられた
二人のおっさんの美味しそうな自炊を主とした何気ない日々。
内野の演技の巧さが際立つ。さすが紫綬褒章受賞!
ゴツい男がちょっと女性っぽい仕草や話し方をするのでどうしても彼に目がいってしまうのだが、それでも、仔犬の様に首を右に傾げて、口先だけを使って優しい口調で喋る様は、それだけで女性っぽさを表現していた。演技者として とても巧みだなぁと、感嘆する。
それで疑問に感じてしまったのだが、ゲイカップルって、男側、女側としてアイコンの様に描かれるし、私自身もその様に捉えてしまっているが、全部がそうなのか⁈ そうじゃない形もあるんじゃないか?
ケンジとして、同じセリフをいわゆる女型アイコンではない人物として発する時、彼はどのように腹筋を使って発声し、どんな表情筋を見せてくれるのだろうとも思ってしまった。その時、物語はちゃんと成立したものとして、私は二人のおっさん物語を微笑ましいものとして見られるものたのだろうか。同様に、女優二人がカップルとして演じた時、ケンジとシロさんの時と同じように見て、おもしろい、微笑ましいと思える自分の心境になるのだろうか?とも思った。
二人の間柄を声高に出来ないもどかしさを抱えながらも、ごく普通に世の中に立っていたい、と言う形がキチンと描かれていたと思う。そして「ヒトが嬉しいことって、こっちも嬉しいじゃない?」とさりげなく言うケンジの人間性の優しさが滲みたー。
はなもさんへ 共感とコメント有難う御座います。
微笑ましいゲイカップルの優しい映画でした。ふたりの関係は、女性にもモテそうなシロさんを離したくないケンジの心理描写をコミカルに扱っていて面白かったです。この場合、料理などの家事を得意とするのは、より女性的なケンジの役回りが定石ですが、玄人はだしの腕前を見せるシロさんの愛情深さがあっての設定が異色です。弁護士の仕事を熟しながら、ケンジを大切にする理想的パートナーですよね。それは、女性から見てもとても感情移入しやすいのではないでしょうか。男と女の枠組みではないカップルでも、お互いを思いやる心の大切さは変わらない。否壊れやすいからこそ、そこに人としての温かさが必要なのだと思います。
男性同士(女性同士)のカップルの全部が男女役割分担的な言動をしてる訳ではないと思います。そういう意味でこの映画はちょっと罪作り、とまで行かなくても考えさせるきっかけは与えてくれていると思います。
コメントありがとうございます✨
美味しい顔を見たいが為に作ってたという事に気付かされました^^;
今日は丁寧に夕飯作ったけど…いつまでもつか…なにぶん、忘れっぽいんで😭
はなもさんこんにちは。
たくさんの共感ありがとうございます。空気人形のコメントありがとうございます。
とても不思議な映画でした。空気人形を通して考える事が多かったです。文章を書くことが余り得意では無いのですが皆さんのレビューを読むのが好きです。
釧路さんは芸人としての認識でしたが又吉原作の火花の監督していたので多才な方だなぁ~という印象です。