劇場公開日 2021年11月3日

「それぞれの型にはまらない愛の形」劇場版 きのう何食べた? aco_5030さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0それぞれの型にはまらない愛の形

2021年11月4日
iPhoneアプリから投稿

パートナーとの愛、それぞれの家族との愛、そしてその自分達を囲む者との愛。様々な愛の形、向き合い方が日々の生活の中で大切に描かれている。2人はゲイのカップルだが別にそこが誇張して描かれているわけでもなく、ただ
一緒に暮らして、生きていく大事な家族としてのお互いの相手を思う気持ちが本作ではとても大切に描かれている。
もちろん、異性同士のカップルではなんの問題もないところもこの2人には自分達が思っているより周りからの反応は受け入れてもらいにくい。でも、悲観するのではなく
自分達も、周りにもそれぞれの思いと折り合いをうまく付け合いながら、そして理解してもらえるように生きていく様に思わず涙を誘われる。
そして、タイトル通り、毎回、関わる人を繋げていくのが
食事や、料理をする場面。大切な事も、喜びも、悲しみも顔を合わせて食事を摂る事で相手の変化を見つけたり、なかなか面と向かうと話しにくい事も料理をしながら一つの事を共有するなかでコミニケーションをはかる大切な時間としてとても大切な時間だ。食を生きる大切な事として描かれており、毎回、美味しいご飯を口いっぱいに頬張りながら会話する。楽しい時にはとても美味しいご飯となり、悲しみや心配があれば喉を通らない。だれもが経験した事のある当たり前とも言える風景がそこにはある。その2人を見るだけでも心が満たされて、ゲイカップルならではの笑いとちょっぴり涙の心温まる2時間でした。

aco_5030