劇場公開日 2020年8月7日

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「アメリカの音楽業界で隠されてきた事実」ランブル 音楽界を揺るがしたインディアンたち kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0アメリカの音楽業界で隠されてきた事実

2020年8月20日
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ネイティブアメリカンの側から見たアメリカンミュージックの歴史という感じのドキュメンタリー。
長いことアメリカのロックを聴いてきたくせにRUMBLEという曲を知らなかった。歌がないインストなのに放送禁止になるなんて、当時与えた影響が垣間見える話だ。
さて、ネイティブアメリカンに対するイメージは中南米っぽい見た目の人たちだったのだが、それを根底からひっくり返してくれた。なるほど、奴隷で来ていた黒人男性とネイティブの女性との間に子どもが生まれていくのは自然な流れかもしれない。そして彼らは黒人、カラード(もしくはヒスパニック)の中で迫害を受けない立場に身を置くという生き方を選ぶ。
そんな中でネイティブルーツの人たちがアメリカの音楽業界で活躍していくのだが、これが本当に幅広い。ジャズ、ブルース、ロック、ヒップホップ、ヘビーメタル。この人もそうなのかなんて初めて知る人がほとんど。そりゃそうだ。その情報はあまり知らされてなかったんだから。
近年、こうした自分のルーツに誇りを持とうとする動きが出ているのはいい。この映画を通してネイティブアメリカンの存在感がもっと高まることを願う。
でも中だるみしたので評価はあまり高くできなかった。

kenshuchu