ネクタイを締めた百姓一揆のレビュー・感想・評価
全3件を表示
実に奇妙な“大作”映画
第一印象は、変なテンポの映画だということ。観ていて、リズムにのれないのである。
低予算の自主制作とのことだが、役者の演技や演出がぎこちないこと、この上ない。
ただ、147分も時間がかかるのは、なるほどであった。
14年もの長期間を描いているが、劇映画プラス再現ドキュメンタリーという、“二兎”を追った欲張った作品なのだ。
(公式サイトによると、史実を簡略化したり、時系列も変えているようだが。)
そっけないフリをしながら、地方を利用しようとする国鉄との駆け引きは、なかなか見応えがある。
「国鉄民営化」の話をマージしたのは、時代的にちょうど同じだったことが大きいようだが、成功していると思う。時代の様相を語る歴史劇として深みが出ている。
それがなければ、単なる「駅建設のゴリ押し成功物語」だった。
見終わった後は、疲れた。でも、観て良かった。
超巨大群像劇
東北新幹線・新花巻駅の建設に関わる、国、国鉄、県、市議会、市民を巻き込んだ超巨大群像劇。
東北新幹線の基本工事計画が発表された昭和46年から、上野-盛岡間が開業した昭和60年までの14年間の軌跡を追った、岩手県在住の有志によって作られた映画。
単なるサクセスストーリーに留まらず、誘致しようとする人達や市民の足並みが揃わなかったり、国鉄内部にくすぶる組合の問題、予見される鉄道時代の終焉なども盛り込まれており、当時の時代背景を知ることが出来る、近代歴史絵巻とも言えます。
さらに、決して建設に奔走した人達のヒロイズムを描いている訳ではなく、是非もなく、否応なしに駅建設騒動の渦中にいた者たち、花巻市民全体の履歴書でもあるのです。
国鉄の分割民営化、それに伴う人員整理という名の労働組合潰し、自動車時代の到来と鉄道時代の終焉、さらには地元人口の都会への流出、農業の後継者問題など、およそ田舎が対面する問題のほとんどを網羅していると言ってもいいでしょう。
かと言って小難しい話ではなく、「活きた岩手弁」で繰り広げられるコメディを交えたエンターテインメントです。
岩手に7つの駅がある(新幹線)
2020年映画館鑑賞37作品目
原作未読
誰一人知っている人がいない
しかも素人なのか全体的に演技が下手くそすぎる
インディーズだ
演出も脚本も微妙
映画の長さも不快だ
題材として良かったがもったいない
インディーズでやるような内容ではない
実際にあったことを元にした話なので脚本演出演技力が完全フィクションより大事だがその全てが芳しくない
結末がわかっている話なら尚更だ
大河ドラマだって忠臣蔵だって豪華俳優陣が演じるからこそ娯楽として楽しめるのである
あと新幹線のスニーカー欲しい
全3件を表示