劇場公開日 2020年11月6日

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「実に奇妙な“大作”映画」ネクタイを締めた百姓一揆 Imperatorさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5実に奇妙な“大作”映画

2020年11月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

第一印象は、変なテンポの映画だということ。観ていて、リズムにのれないのである。
低予算の自主制作とのことだが、役者の演技や演出がぎこちないこと、この上ない。

ただ、147分も時間がかかるのは、なるほどであった。
14年もの長期間を描いているが、劇映画プラス再現ドキュメンタリーという、“二兎”を追った欲張った作品なのだ。
(公式サイトによると、史実を簡略化したり、時系列も変えているようだが。)
そっけないフリをしながら、地方を利用しようとする国鉄との駆け引きは、なかなか見応えがある。

「国鉄民営化」の話をマージしたのは、時代的にちょうど同じだったことが大きいようだが、成功していると思う。時代の様相を語る歴史劇として深みが出ている。
それがなければ、単なる「駅建設のゴリ押し成功物語」だった。

見終わった後は、疲れた。でも、観て良かった。

Imperator