劇場公開日 2020年10月30日

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「【設定と演出が面白いノンストップアトラクション×エググロ映画】」ザ・ハント 3104arataさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【設定と演出が面白いノンストップアトラクション×エググロ映画】

2021年9月5日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

興奮

・2020年公開のアメリカのアクション・スリラー映画。
・森の中で目を覚ました12人の男女が突然銃やボウガンで襲われる。それは、富裕層が娯楽として一般市民を狩る「マナーゲート」という人間狩り。そこから逃げ出す男女、という大枠ストーリー。

[お薦めのポイント]
・とにかくエグイ
・主人公誰⁈という冒頭演出
・終始、登場人物に疑いを持たせる物語構成

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[物語]
・設定が非常に面白かったです。「娯楽で人間が人間に狩られる」なんて想像もしませんでした。ただ、その背景となる理由や物語のオチがちょっとイマイチ。演出が非常に面白くて、一気に最後まで観たくなる映画なので、背景をもう少し分厚く、オチをもう少し明確にしてほしかったなぁ、と思ってしまいました。とはいえ、設定と演出の面白さで終始面白く最後まで観ることができます。

[演出]
・「主に映し出される人間が主人公」という共通認識をうまく利用していて面白かったです。まず最初にとある女性がさも主人公かのように映し出され物語が進んでいき、イケメン男性と話ことで「彼女と彼が中心人物ね」と思わせます。そこから、彼女が殺される。「え⁈」となります。次にイケメン男性に視点がうつり、「あー、そういうことか。彼が主人公か」と思います。すると次に彼が殺されてしまいます。再び「え⁈」という衝撃。この繰り返しによって、「結局誰が主人公なんだよー!」というモヤモヤになりますが、そこが面白い。制作サイドが簡単に予測はさせないよ、と言わんばかりで、狩る側の人間が誰なのか、狩られる側に潜んでいるのでは?という疑心暗鬼状態に視聴者自身が襲われます。この時点で、既に物語に没頭。笑 「疑い」を終始持たせることでどんどんとのめりこむ感じ。これは見事な演出だったと思います。また、エグイ表現とアクションが見ごたえを増してくれて、一気に最後まで観たくなってしまう一作です。

[映像]
・とにかくエグイです。特に前半戦のグロさがすごい。私自身も気づいたら手で目を覆っていました。笑 苦手な方はやめておいた方がいいかもしれません。後半は若干落ち着くので観やすくはなります。

[音楽]
・特に際立って感じたことはありません。

[演技・配役]
・知らない人だらけでした。企画が斬新なモノだったこと、主人公をしっかり決めない惑わす演出、ということを考えると逆に知らない人だらけであることが重要な気がしました。

[全体]
・生きる上での知恵や哲学的な何か、を特に得られる映画ではないです。が、単純に約2時間を愉しめるアトラクション映画。純粋に見入ってしまいます。内容が内容なだけに公開前後で物議をかもしたらしいのです。ただ、それくらいきわっきわな内容になっているので、愉しめたのかもしれません。移動中に観ていたので途中でストップしたのですが、通常なら続きをしばらく後に観たりするのですが、この映画は帰宅後、すぐに続きを観たくなってしまうような作品でした。ありがとうございました。

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3104arata