劇場公開日 2020年5月29日

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「ヴィン・ディーゼルの新たなるスーパーヒーロー」ブラッドショット bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ヴィン・ディーゼルの新たなるスーパーヒーロー

2025年5月18日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

驚く

斬新

丁度、世の中がコロナ禍の自粛ムードの2020年の公開であった為、あまり話題にもならなかったが、『ワイルド・スピード』のヴィン・ディーゼル主演の、SFアメコミ・アクション大作。単なるアクションではなく、ヴィン・ディーゼル扮する、軍隊の傭兵だった男の記憶を改竄してのミステリーとしてのどんでん返しもあり、エンターテイメント性も高い作品。

今回の見所は、やはりヴィン・ディーゼルの肉体派アクション。しかも、そのままでも強くて強靭なヴィン様演じるレイ・ギャレットが、ナノテクノロジーによって血液を『ナナイト』という、ミクロの工学ロボットに入れ替え、脅威のパワーを得たサイボーグに生まれ変わる内容。また、弾丸や爆弾を雨あられに受けても、直ぐに回復する絶対的な治癒力も備えているというオマケつき。

軍のミッションから無事に帰還したレイは、愛する妻ジーナと、束の間の休息を味わっていた。しかし、そこに何者かの襲撃を受け、レイと共にジーナも拘束され、妻を目の前で殺されてしまう。レイも撃たれたが、ある組織のテクノロジーによって、新たなパワーを兼ね備えたサイボーグ『ブラッド・ショット』となって蘇る。暫くすると、レイは、妻が殺された記憶が甦り、その男への復讐に立ち上がり、復讐を果たすが…。しかし、その記憶にこそ、組織の陰謀が隠されていた。

細部に渡るギミックや小道具の一つ一つにおいて、かなり洗練された映像で楽しませてくれる。また、レイと2体のサイボーグとの高層ビルのエレベーターでの戦闘は、CGをふんだんに駆使した、手に汗握る、本作最大のクライマックスシーン。もう少し、レイの置かれた立場の違和感と、どんでん返しの種明かしの繋ぎ方を上手に演出していれば、観客も一緒になって謎を解き明かしていく楽しみが、増す作品になったと感じた。

残念ながら、マーベルの様な次に続くオマケ映像は無く、コロナ禍で収益もあがらなかったようで、シリーズ化はしないで、これで終結したようで残念だ。

bunmei21
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