ジョーン・ジェット バッド・レピュテーションのレビュー・感想・評価
全5件を表示
後半から大きな潮流が一本に収斂
正直前半はなんでこの映画が自分のリストにインされてるか分からず見ていたのと、パンクやグラムの歴史と成り立ちが自分には全く縁遠く好きなリズムでもビートでもなかったので、この映画中判辺りまでは本当に退屈極まりない作品で★2~2.5位と考えていたら後半、その流れが一気に自分の知っている女性解放史やLGBTQの運動に繋がってきて、そうかジョー・ジェットはここに繋がるのか・・と気が付いた時には図らずにも涙ぐむ感動の渦に飲み込まれてのエンディングを迎えていた。時代、時代で、あ、これもジェットか?あれもジェットだったのか?と節目に顔を出し彼女は既にロック史に欠かせぬ存在であった。女性の解放と自立、性の商品化への強い嫌悪、そして究極には言葉してNoを云えぬ動物たちの痛みにまでその声は及ぶ。それが「愛」でないところがクール。「愛」はやもすると上からになったり、自己満に陥るリスクがあるが、声や音楽は共に身を委ねる事が出来る。これこそがジェットが成し遂げた偉業なんだとこの映画は主張しているのである。今日この映画のおかげで僕のミッシングリンクが一つ繋がった。
ジェット姐さん!
カッコイイとは姐さんのことだ。こんなカッコイイロッカーは他に居ない。唯一無二の存在。世間で言われるいわゆる「ロック」な意味とは次元が違う本物だけが底光りしている生き方、文字通りロックンロールと心中した一人の人間。心底カッコイイ人である。
"UNDERDOCS"
丁度、GuitarWolfのセイジ主催シマネジェットフェスにジョーン・ジェットが、他にもThe Phantom SufersやRip OffsにOblivians、TeengenerateがキングブラザーズもThe5.6.7.8sまで、そしてジョン・スペンサーなどなど、The Devil Dogsは見れなかった。
ガレージロックからPUNKと象徴的な人物でもあり、個人的にはThe Germsのアルバム「(GI)」をプロデュースしただけでも偉大、長めにダービー・クラッシュも登場して得した気分、デヴィッド・ボウイを引っ張って来た映像やイギー・ポップからピート・タウンゼント、イアン・マッケイも語りマイク・ネスまで、他にも豪華過ぎる出演陣。
The Runaways時代の話は興味深い反面、クリステン・スチュワートが演じた自伝映画「ランナウェイズ」まんま変わらない真実、80年代以降にハードロック化したような映像的にも古臭くなり、相方の爺さんとの件に飽きては来るが、自らが語る自身の話を興味深く"Smells Like Teen Spirit"をデイヴ・グロールにパット・スメアを従えて歌う姿は格好良い。
PUNK界のマドンナみたい??奇しくも同い年な二人、比べるのは間違いかもしれないが、現役バリバリに老いても力強い存在感を醸し出す女性の強さに驚愕する。
考えるな感じろ・・・かな?
ジョーン・ジェット。
知ってます。ファンというわけではありません。だから、有名な(売れた)曲しか知りません。
けど、音楽好きの私は、今回のシネマート さんの企画上映に乗っかって、
知らない、見たことない世界を垣間見たいなぁと鑑賞。
いやいや、良くできてます。
なんの虚飾もなく、まさに「時代」、「世間(世論?)」と対峙してきたアーティストの
全て・・・とまでは言いませんが、等身大に近い「振り返り映画」になっていると
思います。差別ってこと、最近クローズアップされていますが、いやいや昔の方が
エグかった・・・。
ランナウェイズの解散のきっかけ・・・初めて知りました。びっくり。
申し訳ない気持ちで一杯になりました。
ランナウェイズ解散以降のジョーン・ジェットは今回の映画で
初めて知りました。
曲はそんなに知らないけど、人として、アーティストとして好きになりました。
なんだろなー、とても魅力的な人でした。いや、尊敬に値する人でした。
自分の心に、やりたいことに正直に、素直に動ける人は最強です。
とにかく、この人は伝説というにはまだ早い。
まだ、この人は転がり続けてますから。
帰り道、サブスクで早速彼女の曲をダウンロードしました。
明日からヘビロテでしょう。
全5件を表示