「オリジナルより丁寧でわかりやすく、よりグロくエロい」ミッドサマー ディレクターズカット版 りあのさんの映画レビュー(感想・評価)
オリジナルより丁寧でわかりやすく、よりグロくエロい
オリジナルではカットされた未公開シーンを23分追加し、R15+からR18+となった、ディレクターズカット版
一家心中で両親と妹を失ったダニーは、大学で民俗学を研究する恋人クリスチャンや友人とともに、スウェーデンの北部、人里離れた村で開催される90年に1度の祝祭に参加するため、現地を訪れた。夏は太陽が沈むことがないその村には美しい花々が咲き、やさしい住人たちが陽気に歌い踊る、一見、楽園のような場所だった。しかし、そんな村で次々に青年が行方不明になり、・・・さてどうなる、という話。
オリジナルは鑑賞済みで+23分に興味津々。
ディレクターズ版の公開時にタイミングが合わず見逃してたので、IMAXでの劇場再公開に感謝。
ダニー役のフローレンス・ピューを初めて知った作品。
約5年半前にオリジナルを観て、衝撃を受けた崖から飛び降りシーンまで1時間以上有ったのかと驚いた。あそこまでが、丁寧に描かれていて、その後も含めダニーとクリスチャンの心情変化がよくわかった。
R15+とR18+の違いだが、顔を潰してその拡大描写だったり、性交シーンの鮮明さだったりなんだろうと思う。オリジナルはボカシが有ったかも。
確かに長いんだけど、本作の方がダニーの心の動きがよくわかった。そしてグロさ、エロさが増してて断然こっちの方がおすすめな気がした。
一つ気になった点だが、スウェーデン北部の村、という設定で、時期が夏至の頃、白夜のはずなのに少年に石を乗せて湖に投げ込みかけるシーンは完全に暗い夜だった。情景的に気になったから、あのシーンはカットしても良かった様に思った。
いずれにせよ、念願のディレクターズカット版を劇場で鑑賞出来て満足だった。