「主人公に全く共感できずポカーン」青くて痛くて脆い こめっとっとさんの映画レビュー(感想・評価)
主人公に全く共感できずポカーン
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主人が原作者のファンなので一緒に観賞。私自身は原作未読。
最初から「秋好は死んだ」というのは比喩であろうと思っていた。純粋な理想に燃えていた彼女が、次第に大人になって理念を諦めてしまったとか、理想と現実のギャップに傷ついて再起不能な廃人と化してしまったとか。そのことに対する復讐なのかなと。しかし実際には秋好は何も変わっておらず、主人公の思い込みによる秋好への逆恨みと判明して、ポカーンと放心してしまった。寿乃の言葉じゃないですが、「本当に気持ち悪い」としか言えない。これといった主義主張もなく「秋好がいいと思うならいい」と追従するだけだったくせに、突然へそを曲げて、自分勝手に暗い復讐心を燃やしている主人公が、人格異常者にしか見えず。片想いからストーカーと化す人に似ているように思えた。みんながみんな自己主張するばかりでは困るので、強い信念をもつ誰かに寄り添う生き方は否定しないが、主人公の心理は全くもって理解不能。
俳優さん女優さんの演技は素晴らしく、主演2人も助演のみなさんも、それぞれの役にはまっていて違和感なく見ることができた。
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