「これはちょっとひどい」樹海村 callさんの映画レビュー(感想・評価)
これはちょっとひどい
前回の犬鳴村もそうなんだけど、ストーリーがとっちらかってる。
むしろ犬鳴村のほうがまだ話をしようとしている。
今回は話をしようとしていない。
登場人物が雑に怖がって、雑に死んで、おばけだぞがおー、ってやっておわり。
樹海村、と言うスポットのはずなのにコトリバコがしゃしゃり出ている。
しかもコトリバコの話をしない上に洒落怖的なコトリバコでもなさそうだから、あの箱は一体なんなんだ、が、ずっと続く。最後まで解決しない。
怖いかというと怖くはない。CGを含め、グロさに頼りすぎ。
中盤から後半にさしかかった頃、そこまでの登場人物が雑に殺されていくのですが、そこらへんだけテンポよくてわりと好き(☆+1)
ホラーなので最終的にネタばらしだの、実はこれこれこういう呪いでしたーっていう種明かしをする必要は必ずしもないし、伏線は回収しなくても良いといえば良いのだけど…、
ええええ。
いやいや、そこからがいいところじゃないですか、ってあたりで終わる。
せめてコトリバコは樹海に棄てられた人々が現世を呪うために村の皆が命がけで作り出した呪いの箱ですよ!って説明していれば、なんとなく話が収まったかもしれないのに。
前述の通り、コトリバコも名前はコトリバコだけどオカルト好きが知っているコトリバコではないのでなんなのかわからないもののまま。
村の人にとっては大事な箱だというなら、中身をぶちまけるなよ、と。
ところで、あのYouTuberのおっかけたちはあそこで何をしていたとゆーの。
樹海に再アタックでもしていたの?
総じて。
コトリバコの話をしたいのか、樹海村の話をしたいのか、誰の何が恐怖のネタだと言いたいのか、そこらへんが飲み込みにくいまま終わっていく。
映画が終わったときには爽快感でも恐怖でもなく、消化不良なもやもやが残るのみ。
もうちょっとこう、なんか、ないですかね。
最後に、世代的な話になりますが。
安達祐実が母親役にキャスティングされる年齢になった、という事実がものすごいホラーでした。こわっ!こわっ!!!!