「Jホラーもこれでいいのか」樹海村 ニューロンさんの映画レビュー(感想・評価)
Jホラーもこれでいいのか
ホラーにおける「恐怖」の定義は人それぞれだけども、個人的に大雑把に洋画の怖さと邦画の怖さは別ベクトルの代物だと思っている
少し前に話題をさらったアリ・アスター監督作品のミッドサマーも、怖いというより気持ち悪い部類のものであり、風習でそうなっているんだから。という意味での納得感をもって観る事ができた
反って過去の日本が作り出してきた恐怖の創造とは、日常のある瞬間に感じさせる不穏さ。気味の悪さを追及していたように思う
風呂場で頭を洗っている最中に突然、背後に気配を感じるような嫌な感じを視覚的に表現するのはリングや呪怨は特に顕著だし上手かった
樹海村はCGを用いた手法で、およそ洋風なテイストに仕上げてるせいか、Jホラーが追及してきた日常に潜む非日常という作り方から外れてしまったばかりに、視聴者が求めている怖さも減衰しているように思えてならない
とりあえず清水監督も脚本家も過去の邦画が積み上げてきた恐怖の技術をもう1度復習してみてはどうだろう
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