「どこに真実が?」僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46 ないきんさんの映画レビュー(感想・評価)
どこに真実が?
まったく「真実」の描写が無い
「嘘ばかりの」偏重編集でしたね。
あれだけ、平手が身勝手な事をやって、メンバーからクレームが上がらない訳がない。本来は。。不自然な程、平手への批判が無くて驚きました。
平手への不満をどう表現するのか?
批判も覚悟で平手の、取り巻きとそうでないメンバーの確執を、どう描くのか?が本作のキモでしたが、まったく描かれておりませんでした。驚くほどに。。
正直、平手はただの情緒不安定のかまちょの女子高生に過ぎません。陣営が、「天才平手友梨奈」を無理やりに作り上げたのが真実でしょう。亀田兄弟のように。
迫力はわかりますが、ダンススキルなどは鈴本の方が断然上です。表現力?
そんなもの彼女にはありません。
本物のバレーダンサーに怒られます。
黒い羊でみんなが駆け寄るシーンも、そこに「真実」は見えなかったです。
カメラが回っている事を意識するアイドルが自分の印象が悪くなるようなコメントや行動は出来ないという、ただだだ当たり前の事が描かれているだけでした。
このシーンでは、むしろ立ち尽くす鈴本が印象的でした。そして、鈴本も卒業。。
平手のかまちょを誰も叱れなかった事が欅坂の崩壊を招いたと確信できました。
「私にはわからない悩み」「目を合わせてくれなかった」「日によって別人のようだった」こんなのがのさばっていたら、組織が上手くいく訳がありません。。
平手支持派は、陣営のそんな思いに忖度してしまったのかなと感じました。
根本的に、平手が天才というけど、「凡人と違う」から天才なのであって人と違うのだから一般人には平手の天才加減などわからないハズなんです。
顔が好きとか仕草が好きとかは理解出来ますが、表現力を語る時、天才以外には天才の天才たる所以の表現力など理解出来る訳が無いのです。
と、この辺の平手批判を跳ね返すような映像表現が出来たら良かったですね。
正直、あまりにも想像の範囲内で「嘘と真実」は完全なタイトル負けでした。
ま、でも観ないと感想も持てないので、是非映画館で観た方が良い作品だとは思います。
これも、興行的にはかなり成功するんだと思います。
そりゃ、欅のファンの数から考えたら今どきの映画で言えば相当集客出来るはずです。
でも、だからと言って良い映画なのかどうかは、まったく別の問題です。。
これからの欅坂は菅井を中心に回せば組織としては上手くいくと思います。
興行的には振るわないかもしれませんが。。
森田、夏鈴などをセンターに置けば、興行的には良いかも知れませんが、崩壊へのカウントダウンになりますね。。
これだけ言えば平手ファンからは相当叩かれそうですね。。
でも、私はきちんと昨年の共和国も東京ドームも参加している、れっきとしたなかなかの箱推しファンです。。