「"見せない"手法を選んだ意欲作!」透明人間 ジョイ☮ JOY86式。さんの映画レビュー(感想・評価)
"見せない"手法を選んだ意欲作!
相手は透明人間。
だから見えない。
でも必ずいる!
これをカメラワークで視聴者に"感じさせる"演出。そして実在感溢れる俳優陣の演技が素晴らしかった!
この2点が本作の魅力の大部分と言っても過言ではないだろう。
しかしこれらのスリリングな展開はあくまで前半のみ。
透明人間が正体を表してからの後半はというと、どこにでもありそうなB級ホラーな展開。ここでやや興醒めしてしまった。
特に主人公が精神疾患を疑われ措置入院になる件は、誰が観てもターミネーター2を連想せずにはいられないだろう。
この辺りから作品としてのオリジナリティも希薄になっていく。
オチも意外性はなく平凡。
この題材を現代SFにアップデートしての"見せない"演出は最高だったが、それ以外今一つ何かが足りない気がした。
娯楽作としては十分面白い良作ではあるが、前評判の高さから過剰に期待値を上げすぎたかもしれない。
現代の透明人間(=光学迷彩スーツ)という発想とビジュアル表現は文句なしに素晴らしかった。
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