「セシリアに見るあるヒロインの面影」透明人間 柴左近さんの映画レビュー(感想・評価)
セシリアに見るあるヒロインの面影
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緊張しっぱなしの2時間。
もう誰でも知ってる透明人間。それを現代でも恐怖の対象となるようなアレンジがちゃんと施されていた。エイドリアンのソシオパスという設定と光学技術を使った透明スーツだ。透明スーツに関しては無理がある気もするが、アイアンマンやスパイダーマンなどの、スーツを着たヒーローの映画が何かしら映画館で上映されているので、観客は透明スーツも案外すんなりと受け入れる。
エイドリアンの設定に関して、なぜセシリアに執着するのか、兄の操り方等、腑に落ちない人がレビューを見る限りちらほらいるようだが、少し前に世間を騒がせた尼崎事件や、北九州監禁◯人事件などの犯人たちは、実際に他人を操り犯行を行った。本当に、本当に恐ろしいことだが、世の中にエイドリアンみたいな奴は確実に存在する。
さて、今作の展開についてだが、主人公のセシリアがまんま「ターミネーター」のサラ・コナーではないか。
冒頭の恐怖に震え、翻弄される姿は、ターミネーター1の若いサラのようで、精神病院から結末までは、ターミネーター2の覚悟を決めたサラのようだ。
サラも「未来に機械と人間が戦争をするんだ!」と訴えても相手にされず異常者扱いされていたので、状況もそっくりだ。
最後の事を終えて颯爽と歩くセシリアの何とも言えない表情、佇まいは素晴らしかった。
犬が無事で本当に良かった
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