「緊張感溢れる凡庸なサイコサスペンス」透明人間 shinさんの映画レビュー(感想・評価)
緊張感溢れる凡庸なサイコサスペンス
今更透明人間という題材でどんなストーリーが展開されるのか、あのリーワネル監督脚本なら、と過剰な期待を寄せていましたが、あまり大きなサプライズはありませんでした。
透明人間の仕業ということでセシリアの濡れ衣はどうやって晴れるのだろう、と思っていたら、タガが外れたかのように透明人間が大暴れしちゃって、その暴れっぷりもありふれた展開で…でもセシリア本人よりも近しい人たちが危険に見舞われるあたりが、始終緊張感が保てた展開だったのかな。
透明人間相手に格闘するシーンはなかなかの熱演でしたが、透明人間相手にドンパチやるところなんかは、セシリア本当は見えてるんじゃないの?ってなくらい透明人間相手にしてる感じがしなくて、透明人間を相手にするストーリー作りの限界なのかな、って思いました。
エリザベスモスの熱演、警官親子の好演、始終緊張感を維持させる雰囲気、音楽は見応えがあったけど、ストーリー展開としては凡庸でした。
エイドリアンの真意が訊き出せないまま終わったのは、実はセシリアが軟禁されていたという事実はなく、妄想に駆られていたセシリア自身が本当はサイコで…それが最後の彼女の不敵な笑みに表れているのでは。そして次作では、彼女自身が透明人間となって騒ぎを起こす…なんて続編が出来たとしたら、本作の評価はもっと上がる。
今晩は。
”エイドリアンの真意が訊き出せないまま終わったのは、実はセシリアが軟禁されていたという事実はなく、妄想に駆られていたセシリア自身が本当はサイコで…それが最後の彼女の不敵な笑みに表れているのでは。そして次作では、彼女自身が透明人間となって騒ぎを起こす”
というレビューコメント、私は自分のレビューで暗喩的に書きましたが、同じ感想をお持ちの方がいたとは・・。
驚きました。
では、又。