「怖いけど勇気づけられる」透明人間 ミーノさんの映画レビュー(感想・評価)
怖いけど勇気づけられる
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少なくとも3回、ビクッとする瞬間があった。ZOZOスーツの計測みたいな全身タイツを着ると人の視界から消え、透明人間になるという。そんなものを開発した彼氏は独占欲、プライドが高く、主人公を自分だけのものにしようと肉体的、精神的DVを働く。身の危険を感じた主人公が綿密な計画を立てて彼の豪邸から逃亡し、高校生の娘がいる親友の黒人男性の家に身を寄せる。すると彼の死亡が報道され、兄だという弁護士が、弟の遺志により遺産を受け取ってくれと言う。それに違和感を感じ、また周囲で起こる不気味な出来事に、死んだはずの彼の気配を感じるが、誰も彼女の言うことを信じない。逃亡時に手を貸してくれた妹にも罵詈雑言のメールを送信し、信頼し合っていた高校生の娘が殴打されるという事故の濡れ衣を着せられ、親子の家を追い出されて収監される。
とにかくどんな逆境でも決して諦めない主人公の行動力、知恵が素晴らしい。エリザベス・モスは顔もスタイルも良くない(と思う)が、こういう体を張った演技は天下一品という感じ。しかし逆に、パーティで出会っただけのそんな彼女にこの男はなぜそこまで執着したのか、何か理由があったのかと思ったが、そこまでではなかったのが残念。
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