「本当に怖いのは・・・。壮絶に描かれる、見えない恐怖。」透明人間 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
本当に怖いのは・・・。壮絶に描かれる、見えない恐怖。
【賛否両論チェック】
賛:“透明人間”という見えない恐怖に追いつめられるヒロインの姿に、観ていて手に汗握ること必至。次第に人間の持つ醜悪な一面が露呈していくのも、非常に皮肉的。
否:ホラー映画のような驚かせる描写が多いので、苦手な人は観られない。グロシーンもかなりあり。
まるでホラー映画のように、急に驚かせるシーンが多く、グロシーンも結構あるので、苦手な人には向きません。
危険な恋人から逃れたヒロインを襲う、“透明人間”という見えない恐怖。しかも周囲にも信じてもらえず、身に覚えのない事件によって孤立していく四面楚歌の状況の中、追いつめられたヒロインがその脅威にどう立ち向かっていくのか。圧巻の映像と共に描かれていくその鬼気迫る姿は、観ていてハラハラさせられっぱなしです。
そして次第に露わになっていくのは、人間が持つ本質的な狂気でもあります。姿が見えない“透明人間”の存在を通して、逆に人間の憎悪や殺意といった、普段は見えない醜い部分が露呈していく様は、まさに皮肉なものでもありますね。
ホラーやサスペンス好きは勿論のこと、普段はご覧にならない方でも、怖いもの見たさで挑戦してみるのもオススメです。
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