「観客に「サプライズ」はなかったような…」透明人間 KZKさんの映画レビュー(感想・評価)
観客に「サプライズ」はなかったような…
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終始緊張感があって面白い作品ではあった。
透明人間をホラーチックに描くのは難しい部分もある。やはり最初から犯人の存在が透明人間であると分かりつつこちらは見てしまってるわけだから、中々恐怖を煽るのは難しいと思うが、それでも終始緊張感があり、主人公のセシリアが次はどんな罠に嵌められてしまうのかというドキドキしながら見ることはできた。
しかし主人公を陥れる透明人間となったエイドリアンの存在がモヤモヤした存在となった。
偽装死や兄をはめたトリックなど作中でいろんな謎や伏線が張られていたのにそれらの種明かしはされる事なく、またエイドリアン自信は犯行を否定したまま最後はセシリアが透明人間の姿となり、妹が殺された手口と同じようにエイドリアンを殺害し復讐する事で話は終わる。
せっかくエイドリアンは頭のいい、切れる存在でなにか色んなトリックが隠されてるんじゃないかと煽ってくれてたのに結末は呆気なく、サプライズな展開もなく終わったのは少し残念に感じた。
ただ序盤からセシリアを世間から陥れる展開は中々面白く、緊張感が終始あった為見応えはある。
見終わった後に自分が透明人間になれたらなんて悪い事を考える事を楽しませてくれる作品でもあった。
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