「二番煎じが許されない発想の良さを無駄遣いしやがって、の気持ち」大怪獣のあとしまつ ふわりさんさんの映画レビュー(感想・評価)
二番煎じが許されない発想の良さを無駄遣いしやがって、の気持ち
自分は特撮モノにそこまで愛を傾けているわけではないので、特撮、というだけで加点減点はしていません。
そもそも怪獣の後始末については「パシフィック・リム」でも少し描かれてたけれど、それだけでも興味深く、さらにそこに焦点を当てた作品は面白いなと思った。予告編も良かった。
しかしとにかくレビューの酷評が相次いだ(しかも、思ってたんと違う系の!)のでスルーしてたのですが、時間が空いたので見てみることに。
とにかく多段攻めてのギャグがダダ滑りで全く刺さらない。
有名、実力派俳優陣にこれをやらせるのか…と、メタ的な感想ばかり浮かんで来るほどのサムさ。こいつはやばい。
自分だけセンスが合わないのかな、と思ったけど周りの人達や酷評の嵐を見るとそう言うことでもなさそうだし。
タイトル的にもどシリアス一辺倒だなんて予想していません。VFX技術がしょっぱくても、まあ良くも悪くも日本映画だしな…とハードルを下げて視聴に臨んだ。
それでも本当に面白くない。
終始ギャグがつまらなさすぎてしんどいやばい…だけでなく、
シナリオ展開やキャラ描写が不足・ぶつ切りで消化不良。
ラストのオチは…それはそれでいいとして、じゃあ何で最初からそれやらんの??の説明や説得力もなく。
あと、画がとてつもなく安い。
こんなに豪華な出演陣とセットで、なんでテレ朝のドラマより安っちいんだろう。それがいろんなモノの足を引っ張ってる要因にも感じる。
監督の応援ではなく、作品の内容を楽しみに観に行く人間が多いと思う(少なくとも自分はそう)ので、この内容なら酷評もまあ当然かな、と結論づけました。
深夜番組のノリでダラっと観るならまだしも、これに2000円払って見に行った人かわいそうだなって思ってしまった。