「松竹と東映のタッグとくれば・・・!」大怪獣のあとしまつ N.riverさんの映画レビュー(感想・評価)
松竹と東映のタッグとくれば・・・!
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評判の悪さだけは心に鑑賞するも、わたくしにはウケた。
そもそも怪獣、東映とくればアレが出ぬはずもなく。
冒頭かと思いきやのソコかーい、という流れ。
まあ、出してしまえば全て終わるのだから、
それまでの群像ドタバタ松竹喜劇を東映ご自慢の設定で! と落とし込めば
小学生並みのナンセンスネタから下ネタ、シチュエーションにも笑いまくった。
一転、二転する状況に、次々繰り出される対策
(これが意外と納得させられるデキ)
組織同士の出し抜き合いや、
(オトナ向けコメディーパートだね)
恋愛の三角関係もあって、
(映画といえば!)
ところどころに風刺もちらつき
(「ベント」のワードが出た時は、笑っちゃだめだが吹いてしまった)
密でスケールも大なジェットコースターシナリオも悪くないと感じる。
またあれだけの登場人物がめじろ押しながら
キャラが立っていて混乱しない捌き方も上手いと振り返る。
(女性スナイパーが今風な配役で、やたら印象に残った)
また、けっこう作り込まれたセットによる映像や、
劇画調の演技が醸し出すシリアスな雰囲気に、
昔懐かしの「帰ってきたウルトラマン」やらの頃を思い起こし、懐かしくもあり。
(だいたい主人公の名前が完全に、「ハヤタ隊員」のもじりなだけに
半ばでオチも分かってしまったので、その瞬間までワクワクして待ってしまった)
きっと彼はまた数年、地球に帰ってこれないのだろう。
別れたくない理由もなんとなく、
お察しである。
ともかく、わたしは十分おもしろかった。
ところであの怪獣の足は、「犬神家の一族」?
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